「SF9」のメンバーにとっても、フルアルバムはずっと抱いていた渇望だった。ジェユンは「所属事務所と話し合うときも、フルアルバムを出したいとアピールし続けてきた」とし、「今回はメンバーが発揮できる120%の情熱を燃やした。それだけに本当に成果を出したいアルバム」と強調した。ヨンビンも「ファンの方々も2ndフルアルバムを待っていてくれたし、僕たち自身もお見せしたいものがたくさんあった」とし、「よりぎっしりと詰め込んで前進したいという思いを込めた」と明かした。
タイトル曲「Without Wings」は、その意志を最も鮮明に表している。様々な限界にぶつかっても再び飛翔するという「SF9」自身のストーリーを描いた。フィヨンは作詞にも参加している。
同日初めて公開されたステージでは、「SF9」の強みが遺憾なく発揮された。長い手足はもちろん、指先まで活かした繊細なダンスと余裕のある身のこなしが、中毒性の高いリズムと連動し、余裕からにじみ出るセクシーさが印象的だった。過去10年間で培われた貫禄が、パフォーマンスの力ではなく“味わい”として表現された形だ。
ジェユンはこれを「深みのある牛骨スープのようだ」と表現した。彼は「今ではメンバーがステージ上で自分をどう表現すべきかわかる。毎日顔を合わせながらも、本当に格好良くなったと感じる」と語った。
10年の間で変わったのはステージだけではない。ヨンビンは最も大きな変化として“柔軟さ”を挙げた。彼は「デビュー当時はよく喧嘩もした」と笑いながら、「それぞれやりたい音楽があって集まったが、今では個人のこだわりよりもチームのための方向性を模索している。そうした柔軟さがチームの雰囲気も明るくしてくれた」と振り返った。
「SF9」は自分たちの差別化ポイントを「メタモン(変身ポケモン)」になぞらえる場面もあった。インソンは「メタモンは変身の達人だ。僕たちも一つに限定されず、多様な姿をお見せすることができる」と自信をのぞかせた。フィヨンもこれまでに数多くのアルバムをリリースする中で「セルフプロデュースのマンネリ化になっているのではないかと悩んだ」とし、今回のアルバムでは普段使わない単語や表現にまでこだわったと説明した。
10年駆け抜けてきたが、さらなる目標への意欲は今も変わらない。チャニはより大きな会場でファンと単独公演を行うことを目標に挙げ、インソンはさらに踏み込んで「イギリスのウェンブリー・スタジアムで5万〜10万人を集めて『SF9』の公演をしてみたい」と語った。さらにインソンは「音楽番組での1位も絶対に獲りたい」と願いを明かした。
「SF9」は10月10日〜11日の2日間、ソウルのKBSアリーナで10周年記念コンサート「逐夢(十年逐夢)」を開催し、ファンと熱い交流を図る予定だ。











