「インタビュー」①「素晴らしき新世界」監督、ホ・ナムジュンを絶賛「他人への配慮がものすごい“大型犬”のような人」

SBSドラマ「素晴らしき新世界」の演出を手掛けたハン・テソプ監督が、主演のホ・ナムジュンを「他人への配慮がものすごい“大型犬”のような人」と表現し、惜しみない賛辞を送った。

20日に最終回を迎えたSBSドラマ「素晴らしき新世界」(脚本:カン・ヒョンジュ、演出:ハン・テソプ)は、希代の朝鮮の悪女の魂が憑依(ひょうい)し“悪質”になった無名俳優シン・ソリ(イム・ジヨン)と、“資本主義の怪物”と呼ばれる悪質財閥チャ・セゲ(ホ・ナムジュン)の、一触即発の“戦争のようなロマンス”を描いた作品。最高視聴率11.8%を記録し、有終の美を飾った。

最近行われたヘラルドミューズとの書面インタビューで、ハン・テソプ監督とカン・ヒョンジュ作家が、作品への思いや制作秘話を語った。

ハン・テソプ監督は「海外でもここまで愛していただけるとは思っていなかった。視聴者の皆さんから『闘病中で厳しい現実に苦しんでいるけれど、このドラマのおかげで笑うことができ、1日1日を乗り越えられた』という言葉をいただいたことが、とても印象に残っている」と振り返った。

一方、カン・ヒョンジュ作家は「執筆中は、自分自身が見たい物語と登場人物を思い切り描こうという気持ちで取り組みました」とし、「新人作家として、これからもこのように物語を紡いでいっていいのだという後押しをしていただいたような気持ちです。視聴者の皆さんから小さな自信をいただき、本当に感謝しています」と語った。

ハン・テソプ監督は、本作で最も重視したポイントとしてキャスティングとリアルな作品づくりを挙げた。

「台本の難易度が高かっただけに、キャスティングが非常に重要なプロジェクトだった。幸い、作家さんと私が最も望んでいた男女の俳優を迎えることができ、2人の主人公のキャスティングが決まった瞬間、『これはいける!』と2人で快哉を叫びました」

さらに、「タイムスリップというファンタジー設定ではあるものの、作品が描く感情は、人間の根源的で深みのある喜怒哀楽だった。少しでも『作り物っぽい』という印象を与えてしまえば、視聴者の感情移入は難しくなると思った。ラブコメという枠にとどめず、あらゆる面で『本物らしさ』を追求した。時代劇パートでは正確な史料をもとに徹底した考証を行い、朝鮮後期の美学を表現しようとした。演技については、俳優たちの自由な解釈と大胆な表現を尊重した」と演出方針を明かした。

チャ・セゲ役を演じたホ・ナムジュンについても惜しみない賛辞を送った。

「チャ・セゲという人物の魅力は、『愛? それって金になるんだろ』という冷めた価値観が、どれだけ自然に、そして魅力的に崩れていくかに懸かっていた。ホ・ナムジュンは、その過程を本能的な演技と作品への真摯(しんし)な思いで見事に表現してくれた。第5話の『どうだ? 光栄だろ?』という飄々(ひょうひょう)としたセリフや、屋上部屋で見せたどこか情けない姿を撮影した時は、キャラクターとシーンが狙い通りに生きたと感じた」

続けて、「ホ・ナムジュンは、一度もセリフを気恥ずかしいものとして捉えたり、そう演じたりすることはなかった。チャ・セゲという人物を正確に理解し、そのようなセリフを口にする人物の心理を緻密(ちみつ)に分析していた。作家さんの台本と演出家の意図を心から信頼し、尊重してくれたからこそ、チャ・セゲというキャラクターの魅力に説得力を持たせることができた」と振り返った。

そして、「ホ・ナムジュンは、誰に対しても思いやりを忘れない“大型犬”のような人だ。演技に向き合う真摯な姿勢と、人に誠実に接する人柄が、彼をスターへと成長させた。ホ・ナムジュンの“人生キャラクター”は、これからも作品を重ねるたびに更新されていくだろう」と大きな期待を寄せた。

「インタビュー」②へ続く

2026.06.30