本作の魅力はロマンスだけではなかった。
朝鮮時代と現代をつなぐタイムスリップ設定に加え、ダンシムとチョンホン大君の過去を巡るミステリー、チャイルグループを中心とした権力争い、そして随所に盛り込まれたコメディが絶妙なバランスで共存していた。
序盤はシン・ソリとチャ・セゲの掛け合いが笑いを生み、中盤以降は前世と現世をつなぐ伏線が少しずつ明かされていく。
さらに終盤では運命に翻弄される2人の切ないロマンスが加わり、視聴者の没入感を高めた。
何気ない会話や小道具まで伏線として機能し、それらが終盤に向けて回収されていく構成も高く評価された理由の一つだろう。
【主演2人が生み出した相乗効果】
「素晴らしき新世界」の成功を語る上で欠かせないのが、イム・ジヨンとホ・ナムジュンの相性だ。
ホ・ナムジュンは最近公開されたtvN「ユ・クイズ ON THE BLOCK」の予告映像で、撮影中にイム・ジヨンから「もう少しかっこよくやってみなよ」と言われていたことを明かした。
一方、イム・ジヨンも同番組で「ナムジュンさんがかっこよく映ることがドラマにとって重要だった」と語っている。
またホ・ナムジュンは、シン・ソリを見つめるシーンで思わず後ろを向いて叫ぶアドリブを入れたところ、イム・ジヨンも同じ行動を取ったというエピソードも披露した。
「ここまで息が合うんだと思った時に『これは間違いないな』と感じた」
という言葉からも、2人の自然な呼吸が伝わってくる。
実際、2人が築き上げたロマンスは回を重ねるごとに説得力を増し、作品人気を支える大きな原動力となった。
「素晴らしき新世界」は単なるロマンスドラマではなかった。
タイムスリップ、ミステリー、財閥ドラマ、コメディ、そしてロマンスを巧みに融合させ、多くの視聴者を引き込んだ。
その中心には、悪役のイメージを超えたイム・ジヨンと、チャ・セゲという当たり役を手にしたホ・ナムジュンがいた。
シン・ソリとチャ・セゲの物語はきょう幕を下ろそうとしている。しかし、「素晴らしき新世界」がイム・ジヨンとホ・ナムジュンにもたらした変化は、最終回の後も続いていくのかもしれない。
(韓ドラNOW+ 編集部)










