最高視聴率13.7%――。
SBS金土ドラマ「素晴らしき新世界」が20日、ついに最終回を迎える。
朝鮮時代と現代を行き来するタイムスリップロマンスとしてスタートした本作は、回を重ねるごとに視聴率を伸ばし、大きな話題を集めた。
しかし、「素晴らしき新世界」が残したものは数字だけではない。
主演のイム・ジヨンとホ・ナムジュンにとって大きな転機となっただけでなく、ロマンス、ミステリー、コメディ、財閥ドラマを巧みに融合させた2026年を代表する話題作の1本となった。
イム・ジヨンはNetflixシリーズ「ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜」で主人公を苦しめるパク・ヨンジン役を演じ、世界的な注目を集めた。
視聴者の怒りを引き出すほどの強烈な悪役で演技力を証明した彼女は、その後「オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-」で主演を務め、女優としての地位をさらに高めた。
そして「素晴らしき新世界」では、朝鮮時代の側室カン・ダンシムと現代の無名女優シン・ソリという二つの人生を背負う主人公を演じた。
これまでの作品では見られなかったコミカルな演技も披露し、豪快で突拍子もない行動で周囲を振り回しながらも、どこか憎めないシン・ソリを魅力的に作り上げた。
パク・ヨンジンが“憎まれる悪役”だったとすれば、シン・ソリは“幸せになってほしいと願わずにはいられない主人公”だった。
正反対とも言える役柄を相次いで成功させたことで、イム・ジヨンは改めて演技の幅広さを証明した。
一方、「素晴らしき新世界」を通じて大きく存在感を高めた俳優として名前が挙がるのがホ・ナムジュンだ。
ホ・ナムジュンは「スノードロップ」「Sweet Home -俺と世界の絶望-」「YOUR HONOR~許されざる判事~」「100番の思い出」などに出演し、着実にキャリアを積み重ねてきた。
決して無名俳優ではなかったが、主演級俳優として広く知られていたわけでもない。
そんな彼が本作で演じたのは、財閥後継者チャ・セゲと朝鮮時代の大君イ・ヒョンという1人2役だった。
冷徹な経営者として恐れられながらも孤独を抱えるチャ・セゲ。そして運命に翻弄されながらも愛する人を守ろうとするイ・ヒョン。
ホ・ナムジュンは異なる魅力を持つ2人を繊細に演じ分けた。
特に視聴者を惹きつけたのは、目の演技だった。
シン・ソリを見つめる視線、感情を押し殺した表情、言葉にならない思いを伝えるまなざし。派手な演技ではなくとも、細かな感情の変化を丁寧に表現した。
また、大人の色気を漂わせながらも、恋愛になると嫉妬したり拗ねたりする意外な可愛らしさもチャ・セゲの魅力だった。
そして最終的に多くの視聴者の心をつかんだのは、その一途さだった。
どんな状況でもシン・ソリだけを見つめ続け、危険が迫っても守ろうとする。その姿は回を追うごとに説得力を増していった。
終盤では、自身の命さえ顧みず愛する人を守ろうとする姿が描かれた。
韓国ロマンス作品では、愛する人のために犠牲をいとわない主人公が長く愛されてきた。チャ・セゲもまた、その系譜を受け継ぐキャラクターとして視聴者の支持を集めたと言えるだろう。
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