
※あらすじ・ネタバレになる内容が含まれています。
SBS金土ドラマ「素晴らしき新世界」で、シン・ソリ(イム・ジヨン)が避けられない運命と向き合いながら、チャ・セゲ(ホ・ナムジュン)との切ない別れを準備する姿が描かれた。
12日に放送された第11話では、巨大企業「チャイルグループ」会長であり、セゲの祖父でもあるチャ・ダルス(ユン・ジュサン)とともにトラック突進事故に巻き込まれたソリが意識不明に陥る中、ソリの体に宿っていたカン・ダンシム(イム・ジヨン)が朝鮮時代へ強制的に呼び戻される衝撃的な展開が描かれた。
朝鮮時代で目を覚ましたダンシムに対し、彼女を導いてきた巫女のファン氏(オ・ミネ)は『赤い彗星(すいせい)が本来の位置を取り戻し、気血が巡れば魂もこちらへ導かれるでしょう』と意味深な言葉を残した。劇中で“赤い彗星”は現代と朝鮮時代を結ぶ運命の象徴として描かれている存在だ。さらにファン氏は『悪縁も縁も、古い糸はすべて断ち切りなさい』と告げ、ダンシムを再び現代へ送り返し、今後の運命を暗示した。
一方、ソリとダルスが意識を取り戻せない中、セゲはチェ・ムンド(チャン・スンジョ)の周到な罠にはまっていく。ダイナスティ化粧品の有害成分問題をめぐる内部告発によってBIOJの株価が暴落し、ムンドが実質的に支配する投資会社カイザーマン・キャピタルが筆頭株主に浮上。さらにチャイルグループの臨時株主総会ではムンドが臨時会長に選出され、ついにチャイルグループまでも掌握することになった。
そんな中、意識を取り戻したソリは、自らに残された時間が長くないことを直感する。ソリが目覚めたという知らせを聞いて病院へ駆け付けたセゲは、『誰かが死ぬところでも見たいのか』と涙を流しながら感情を爆発させた。張り詰めていた不安と恐怖を吐き出すようなセゲの姿は、視聴者の胸を締め付けた。
退院したソリを家まで送り届けたセゲは『絶対に一人にはしない』と語り、少しでも長く彼女のそばにいたいという思いを伝える。さらにソリの家でともに過ごすことになったセゲは、『不幸が君にうつると思うと申し訳ない。でも僕はわがままだから、君を手放すなんて想像もしたくない』と本心を打ち明けた。
そんなセゲを見つめたソリは、『どんなことがあっても、私が本気であなたを愛していたことだけは覚えていて』と静かに語り掛ける。そして『その記憶だけを胸に、枯れずに咲き続けると約束して』と願いを託し、迫り来る別れを予感させた。
朝鮮時代から戻った後、ソリの身には少しずつ異変が現れ始める。手首には見覚えのない傷痕が浮かび上がり、耳鳴りも頻繁に聞こえるようになった。再び朝鮮時代へ強制的に呼び戻される日が近づいていることを悟ったソリは、誰にも言えないままセゲとの別れを準備し始める。
まずソリが向かったのは、かつて自分にセゲとの別れを求めていたダルスの病室だった。ソリは『あなたの身勝手な願い、必ずかなえて差し上げます』と意味深な言葉を残し、切ない決意をのぞかせた。
さらにセゲの元婚約者モ・テヒ(チェ・ソアン)を訪ね、『セゲさんを守ってほしい』と頼み込む。自分がいなくなった後のことまで考え始めたソリの姿は、視聴者の涙を誘った。
ソリが別れの準備を進める一方で、セゲはムンドへの反撃を開始する。テヒと戦略的に手を組んだセゲは、チャイルグループ創立50周年記念式典に登場。『皆さん、放蕩息子が帰ってきました』と余裕の笑みを浮かべながら現れたセゲの姿は痛快そのものだった。セゲの突然の登場に動揺するムンドの姿は大きなカタルシスを与え、反撃の狼煙(のろし)を高らかに上げた。
しかしソリにはさらなる試練が待ち受けていた。同僚の端役俳優クァク・ウナ(キム・ゲリム)の策略によって小道具倉庫に閉じ込められてしまったのだ。
閉じ込められた恐怖からパニック状態に陥ったソリ。その瞬間、これまで隠されてきた彼女の壮絶な過去が明らかになる。資金難に苦しんでいた両親が幼いソリを連れて極端な選択を図ろうとしていた事実が判明したのだ。水の中へ沈んでいく車内で恐怖に震える幼いソリの姿と、過去のトラウマによって呼吸もままならなくなる現在のソリの姿が重なり、緊張感を極限まで高めた。
そして意識を失ったソリの前に現れたのはセゲだった。『シン・ソリ、僕はここにいる。心配しなくていい。何も起きていない。僕がここにいるから』。優しく抱き締めるセゲの言葉は、ソリの不安を静かに包み込んだ。
そんなセゲを見つめながらソリは、『何も持たずに生きてきたから、心なんて簡単に捨てられると思っていた。でもあなたは私を生きたいと思わせる』と胸の内を吐露する。そして『私はどうしたらいいの』と涙を流しながらセゲの胸に飛び込み、視聴者の涙腺を刺激した。
時空によって引き裂かれようとしている2人の運命。果たしてソリとセゲは、この運命を乗り越えることができるのか。最終回を目前に控え、2人の愛の行方への関心は最高潮に達している。
何より今回のハイライトは、イム・ジヨンの圧巻の感情演技だった。強制帰還という避けられない運命を前に、愛する人との別れを一人で準備しなければならないソリの複雑な心情を繊細かつ立体的に表現。愛する人には自分と同じ悲しみを背負わせたくないという切実な願いと、それでも別れを受け入れられない本心を説得力たっぷりに描き出した。ラストで見せた涙の演技は、ソリが抱える不安や切なさを余すことなく伝え、視聴者の没入感を高めた。
なお、第11話の視聴率は全国9.9%、首都圏10.1%を記録し、同時間帯1位を獲得。放送中のミニシリーズおよび金土ドラマの中でもトップを維持した。最高視聴率は11.6%、2049ターゲット視聴率は平均2.4%、最高3.3%を記録した。ただし全国視聴率は前週の10.4%から0.5ポイント下落した。(ニールセンコリア調べ)
一方、「素晴らしき新世界」第12話はきょう(13日)午後9時50分から韓国で放送される。ソリとセゲが時空を超えた運命を乗り越えられるのか、注目が集まっている。
日本ではNetflixで配信される。
WOW!Korea提供





