今回、ギテと手を組む“大阪を拠点にするやくざの親分”イケダオサム役“には日本のリリー・フランキーが抜擢。この日は映像で挨拶をした。ウ・ミンホ監督は、「ハルビン」に続き、リリーを起用したことについて「私が本当に尊敬して愛している俳優です。一緒に作業しながら、日本人、そして日本文化に対する理解が深まりました。今作を通じて、再び一緒に仕事をすることができて光栄でした」と語った。
続いては「メイド・イン・コリア」のキーワードとなる3つの単語をテーマにトークを展開。一つ目は「欲望」。ウ・ミンホ監督は、「俳優たちがその時代の欲望と狂気を視聴者の皆さんに伝えることができると信じていましたし、「私のその信頼を現場で俳優たちに見せるのが私の演出の鍵だ」と思っていました。激動と混乱の時代、そして欲望に向かって突き進んでいく様子を描いていますが、実は今の時代とあまり変わらないということができると思います。過去と今私たちが生きている時代を比較しながら観るのも楽しいのではないかと思います」と鑑賞ポイントを伝授。
ヒョンビンは「ギテは幼い頃から、欠乏や不足、不安を抱えながら、この険しい世の中を生きてきました。だからこそ、二度とあの場所には戻りたくない、あの感覚を再び味わいたくないという思いが強かったのだと思います。では、そのために何が必要なのか。富と権力という「力」が正義となる時代の中で、生き残らなければならない――ギテはまさにその地点を追い求めてきた人物だと思います」とギテの欲望を代弁した。
2つ目のキーワードは「シネマティック」。
「撮影量は多かったですが、6話だからと言って映画と特別に区別はしませんでした。クオリティ面でも比較して遜色のない作品が完成した」と手ごたえを口にしたウ・ミンホ監督。
最後は「大韓民国」。
今回の主な舞台は韓国・釜山。1970年代の釜山の様子を再現するのは簡単ではなかったようで、「当時の釜山の雰囲気と似ている日本の神戸で1か月ほど撮影をしました。私は1970年代生まれで、あの時代を一度きちんと描いてみたかったんです。韓国には他国にはない独特のエネルギーがありますが、それがどこから来たのか、ずっと興味がありました。その源が1970年代ではないかと思いました」と制作の原点を語った。
最後は、「ここに登壇している素晴らしい俳優たちと一緒に一生懸命作った作品です。多くの方にご覧いただきたいです」(ヒョンビン)、「今作が、皆さんの年末を熱くする作品になってくれることを祈っています」(チョン・ウソン)と俳優らが挨拶をし、1時間の会見の幕を閉じた。
<配信情報/コピーライト>
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『メイド・イン・コリア』
ディズニープラスのスターにて字幕・吹替版で独占配信中
(全6話/初回2話、以降毎週水曜配信)
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