※あらすじ・ネタバレになる内容が含まれています。

キム・セジョンがついに失われた記憶を取り戻した。

去る6日放送されたMBC金土ドラマ「この川には月が流れる」第10話では、ベールに包まれた癸巳年の事件の真相が徐々に明らかになる中、パク・ダリ（キム・セジョン扮）が世子妃カン・ヨンウォル（キム・セジョン扮）の記憶を回復し、興味深い展開を見せた。第10話の視聴率は全国で5.3%を記録し、渡し場でイ・ガン（カン・テオ扮）とキム・ハンチョル（ジング扮）が対立する場面は最高5.9%まで上昇した（ニールセンコリア調べ）。

イ・ガンが怪鳥と左議政キム・ハンチョルのつながりを見つけ出したことで、キム・ハンチョルは謀反罪で逮捕され、牢獄に収監された。キム・ハンチョルが収監されたという知らせを聞いたイ・ウン（イ・シニョン扮）とキム・ウヒ（ホン・スジュ扮）は、人目を避けて宮殿から逃亡。これにより、イ・ガンとパク・ダリ、イ・ウンとキム・ウヒは皆平和を取り戻したかに見えた。しかし、なぜかキム・ハンチョルが閉じ込められている獄舎に王イ・ヒ（キム・ナムヒ扮）が現れ、すぐにキム・ハンチョルが釈放され皆を驚愕させた。逃亡したキム・ウヒを静かに捕らえてくるよう命じたキム・ハンチョルは世子イ・ガンの前にも姿を現し、イ・ガンを当惑させた。

イ・ガンは王イ・ヒにキム・ハンチョルを解放した理由を問い、イ・ヒは胸に秘めていた癸巳年の出来事を息子に打ち明けた。先王と元子を殺害したキム・ハンチョルがイ・ヒを脅迫し、名分のない反正（現代のクーデター）に加担させて王位に就かせた後、これを口実に王を意のままに操っていたためだった。キム・ハンチョルの脅迫によるものであったとしても、反正であることを明記した密約書の内容が公開されるならば、イ・ヒは反正君主として廃位されるのは明白であったため、イ・ヒは弱みを握られているキム・ハンチョルから息子を守るため、彼の意に従わざるを得なかったのだ。

息子を守りたい父親の父性愛、それによって犠牲になった母親と妻、そしてどれほど努力しても打ち破ることのできないキム・ハンチョルの壁を実感したイ・ガンは、挫折と罪悪感に捕らわれ、涙を流した。特に、キム・ハンチョルに捕まり、目の前で愛する女性を手放すしかなかった弟イ・ウンの絶叫は、イ・ガンの心を一層重く圧し潰した。

パク・ダリはこのようなイ・ガンを励まし、彼の傍らで力を与えた。彼の力になるとのパク・ダリの応援に勇気づけられたイ・ガンは、これ以上キム・ハンチョルに大切な人を失わせないと決意。王イ・ヒを訪ね、全てを正すよう要請した。しかし、イ・ヒは息子イ・ガンが没落する姿を見たくなかったため、結局またしても卑怯な選択をするしかなかった。

そのため、イ・ヒは世子妃カン・ヨンウォルを負褓商（朝鮮時代の行商人）パク・ダリにし、隠れていたパク・ホンナン（パク・アイン扮）に会わせ、パク・ダリを別の場所へ連れ出す計画を立てた。パク・ダリを死んだことにして、パク・ホンナンが彼女を連れて清国へ向かうというのだ。

このような事実を知らなかったパク・ダリは、家族の住まいを用意するというイ・ヒの言葉に喜び、過去イ・ガンとカン・ヨンウォルが過ごした雲井宮へ向かった。雲井宮の至る所には、過去イ・ガンとカン・ヨンウォルの幸せな思い出が残されていた。雲井宮を巡る間、パク・ダリはずっと自分の夢に出てきたカン・ヨンウォルの記憶と、次々と蘇る思い出に混乱し始めた。

ついに全ての記憶を取り戻したパク・ダリは涙を流し、これまで自分に嘘をついてきたパク・ホンナンに対し、「ホンナン、どうして私を欺いたのか」と複雑な感情を露わにした。これによって、負褓商から世子妃に戻ったパク・ダリが、今後どのような選択をするのか注目される。

なお、この全ての物語は、来る12日（金）夜9時40分に放送されるMBC金土ドラマ「この川には月が流れる」第11話へ続く。

 

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