7年ぶりの新作となるチョ・ソンホ監督は、本作を手掛けた狙いをこう説明した。「オリジナルは素晴らしい映画で、どのように作っていこうかと考えているうちに、ヨンジュンと同じ世代の頃の自分の姿や感情が蘇りました。その感情を本作に活かしたいと思いました」。今回のキャスティングについては、まさに理想通りだと述べた。「映画を観ていただければわかりますが、誰がどう見ても彼らでしかありえなかったと思ってもらえるはずです。僕自身、3人に会ってそう確信しましたから」。
一方、ホン・ギョンは「誰もが自分の人生において一度くらいは一目惚れの経験はあるはずで、そのトキメキや緊張感を刻みたいと思いました」と明かし、手話については「撮影開始の3か月くらい前から3人で手話を学び、それはとても楽しい学びになりました。手話は全神経を集中させて相手と目を合わせる必要があります。それによって相手の心を理解するのはどういうことなのか、相手の心を感じるとはどういうことなのかを改めて考えさせられました」と今後の人生の大きな糧になったと明かした。
ノ・ユンソは「手話を学んだ期間は、お互いを知りながら距離を縮めていく時間でもありました。最初は覚えられるか不安でしたが、いざやってみたら想像以上に面白くて楽しかった。手話は非言語的なので相手の表情や体の動きを読み取る必要があって、それは演技面においても手話を通した学びがありました。手話が美しい言語である事も知れて、本作を通して手話という財産を得ることが出来ました」としみじみ語った。
水泳にもチャレンジしたキム・ミンジュは「私は水泳が苦手なので、自分の出来うる限りの練習を重ねて、ガウルが夢に向かって進む気持ちと同じ感覚で頑張りました」と熱演報告。手話については「手話はお互いの目を見てコミュニケーションを重ねるものなので、目を見つめて演技をする上でも助けになりました。手話を学ぶ機会をいただけて嬉しかったです」と充実した表情を浮かべた。
最後に主演のホン・ギョンは満員御礼の会場に向けて「僕は本作のシナリオを読んで、恋に落ちるということは当たり前のようであって、今の時代では難しい事なのではないかと思いました。色々な要素、色々な壁が立ちはだかる中で、映画では現在の状況や人が恋に落ちる事がしっかりと描かれています。私たちは音のある事が当たり前になっていますが、本作では音がないという状況によって相手の心を深く覗き込む事が出来るという事が描かれています。とにかくひたすら楽しんで鑑賞してほしいです。ありがとうございます」とメッセージを含めて呼び掛けていた。
オリジナル映画:『聴説』(プロデュース:ペギー・チャオ/監督:チェン・フェンフェン)
監督:チョ·ソンホ『エンドレス 繰り返される悪夢』
出演:ホン・ギョン『潔白』『コメント部隊』「悪鬼」「弱いヒーロー Class 1」
ノ・ユンソ『20世紀少女』「私たちのブルース」「イルタ・スキャンダル ~恋は特訓コースで~」
キム・ミンジュ「禁婚令:朝鮮婚姻禁止令」「コネクション」「アンダーカバーハイスクール」
2024年|韓国|韓国語|原題:청설(英題:Hear Me : Our Summer)カラー|1:1.85|109分|5.1ch|字幕翻訳:福留友子|映倫:G
提供:KDDI 配給:日活/KDDI
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