ドラマ「根の深い木-世宗(セジョン)大王の誓い-」や「IRIS-アイリス2」などで渋みある演技を見せるチャン・ヒョクが12月23日(月)、東京・Zepp Divercityで「2013 FAN MEETING IN TOKYO」を開催した。この日のイベントは、昼と夜2回行われたが、夜のテーマは、「チャン・ヒョク バースデー パーティー」。20日に37歳となったチャン・ヒョクの誕生日をファンとともに歌や料理で祝う、盛りだくさんのファンミーティングとなった。
「お久しぶりです!」と日本語で言いながら、客席を見渡すように手を振り、笑顔で登場したチャン・ヒョク。クリスマスツリーが飾られたステージで、白いクロスがかかったまるでカフェのような丸テーブルに腰掛けると、会場はパーティーのように華やいだ雰囲気に。司会の古家正亨とともに、「男 チャン・ヒョクの魅力に迫る」をテーマにしたトークがスタートした。
韓国で大人気の、軍隊生活をリアルに描いたMBCのバラエティー番組「チンチャ サナイ~男の中の男」に出演中のチャン・ヒョク。出演のきっかけについては、「数え年の30歳で兵役に就き、32歳で除隊しました。入隊中は自分を振り返り、いろいろ思いを巡らせ、入隊前と後では、自分自身何かが変わったと思いました。『チンチャ サナイ~男の中の男』を見て、軍隊で感じたことをもう一度体験してみたいと、自分から出演を申し出ました」。しかし、実際に番組内で軍隊生活を再現してみると、「慣れるのが大変だった」という。1回の撮影に5泊6日かけ、実際の軍隊の中で軍人と一緒に訓練を受ける様子を収録するが、「何時間も撮影しても、実際の放送では2分。テレビで見るよりも、ずっと苦労が多く、けがをする人もいます」と、明かした。
ここで、さらにチャン・ヒョクの魅力に迫るべく、〇×クイズが登場。チャン・ヒョクの性格についての質問に、本人、そして「チンチャ サナイ~男の中の男」で苦難を共にしたメンバーら4人で構成された「熱血真実判定団」が答えるというコーナーだ。
最初の質問は、「チャン・ヒョクは真剣である」。本人が×のプラカードを上げると、会場からは、「えーっ!」というざわめきが起きた。本人曰く、「一般的には真剣ですが、面白いな、楽しみたいな、というときは楽しんでしまうので」。一方、「熱血真実判定団」は、1人を除いて皆、〇だった。ZE:Aのパク・ヒョンシクは、「いろいろ教えてくれ、信頼ができる人」とチャン・ヒョクの誠実な人柄を評価した。
また、「チャン・ヒョクは実はおしゃべりだ」という質問には、本人も「熱血真実判定団」も全員が〇と回答した。「熱血真実判定団」の中には、「すべての話が興味深い、“すてきなおしゃべり”」「話が壮大」という人も。チャン・ヒョクは「話が壮大だというのは、職業病ですね。俳優は説得力を持って描写しなければならないので、普段話すときも壮大に話します」と説明。さらに、目の前にあった水のペットボトルを指し、「例えばこうです。『喉が渇きました。水が欲しい』だけでなく、『今日は暑いし、来る前に運動をして体温が上がっていて、さらに緊張しているので水を飲みたい』と言うんです」と“壮大な冗舌ぶり”を披露して、会場を沸かせた。
さらに、「チャン・ヒョクは最高の義理男だ」という質問にも、本人を含めて全員が〇。中でも、「熱血真実判定団」メンバーの俳優キム・スロは、「韓国でトップ5に入る義理男」とコメント。チャン・ヒョクは、「義理とは信頼。誰かと出会ったときは、心を開いて近づくようにしています」と謙虚に語った。
投げキスをしながらチャン・ヒョクが一度ステージを去った間には、「チンチャ サナイ~男の中の男」のメンバーや、ドラマ「太陽を抱く月」の名子役キム・ユジョンたちからのバースデーメッセージがスクリーンに映し出され、芸能界の愛される兄貴分であることが感じられる演出も。
そして、再びステージに戻ってきたチャン・ヒョクを会場のファンが「ハッピー・バースデー」の大合唱で迎え、イベントは一気にパーティーモードへ。ケーキを運んだスタッフに混じり、サプライズゲストの俳優キム・ジフンが登場すると、会場からは大きな歓声が上がった。
11月末に香港で開かれた「2013 Mnet Asian Music Awards」の席で初めて出会ったというチャン・ヒョクとキム・ジフン。授賞式で意気投合し、打ち上げパーティーで盛り上がる約束をしたのに、チャン・ヒョクは一度戻ったホテルの部屋で、ソファーで少し休もうとしたまま朝まで寝てしまい、そのまま帰国の飛行機に飛び乗ってしまったという。ちょうどキム・ジフンも24日に日本でのファンミーティングを控え来日したため、チャン・ヒョクのバースデーを祝うべく、この会場にやってきたと明かした。
「空港からホテルに寄らずにここへ直行しました」というキム・ジフンに、チャン・ヒョクは、「キム・ジフンさんも韓国でトップ5の義理堅い男に入りますね」と笑顔で応えた。
続いて、今度はチャン・ヒョクからファンへのプレゼントタイム。最初のプレゼントは、なんと、チャン・ヒョクの手料理! 無名時代に所属事務所のスタッフに毎日ホットドックを作っていたというエピソードで知られる伝説のホットドック登場に、会場は大興奮。選ばれた5人のファンがステージに上がり、料理をするチャン・ヒョクを見守った。
用意された特製ホットドッグの材料は、パン、ピクルス、卵焼き、マヨネーズ、ケチャップ、ハム、ソーセージ。「明日はクリスマスイブでとても機運がいいので、多分おいしいものができると思います」と冗舌に語っていたチャン・ヒョクだが、「ソースの配合が難しい」と、ケチャップとマヨネーズを混ぜ始めると、突然無言に。慣れた軽やかな手つきで混ぜながら、時折味見をし、そしてケチャップやマヨネーズを足して、さらに混ぜる、混ぜる…。司会が「韓国のトンカツにかかっているソースに似ていますね!」とつっこむと、「静かにしてください」と真剣な表情。長い沈黙の末、ついに完成したソースに満面の笑顔を見せながら、パンに卵、ソーセージ、ピクルス、ソースの順番に手際よく盛り付けていった。
いよいよ試食タイム。チャン・ヒョクは「おいしくないのに、僕のことを愛しているから『おいしい』と言ったら、逆に僕の心は傷つきます」と真剣な顔で念を押す。特製ホットドックを一口食べたファンからは、「おいしい!」。そして「ちょっと甘いかな?」との感想が。チャン・ヒョクは、「ソースは甘くないといけないんです。甘さを出す配合が難しい。レシピの秘密は、皆さんに対する愛でした!(笑)」とうれしそうな表情で語った。
最後は、歌のプレゼント。「今日だけは皆さんに大切な時間を過ごしてほしかった。素敵な時間を共有でき、うれしく思います」と、感想を述べたチャン・ヒョク。故ユ・ジェハの名曲バラード「サランハギテムネ」を、会場の隅々まで見渡しながら、しっとりと伸びやかに熱唱し、ちょっぴり照れた笑顔で投げキスをしながらステージを後にした。
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)
チャン・ヒョク ジャパンオフィシャルファンクラブ http://www.janghyuk.jp/