「インタビュー」俳優チュウォン、“視聴率が20%を越えたら負担、欲がたくさん出た”

201510020735772706_560db5730fc58

俳優チュウォンが、再びジャックポットを大当たりを成し遂げた。「視聴率の男」というニックネームにふさわしく、今度もすごいドラマ一本を完成した。それでもチュウォンはすべての結果を一緒に苦労したスタッフと俳優に返すという謙遜さまで兼ね備えた。一緒に撮影をしたすべての人々が先を争って人柄と演技をほめる、完壁そのものの俳優チュウォンを1日の最終話の放送前に進行されたSBSの水木ドラマ 「ヨンパリ」の終映の現場で会った。

チュウォンは、当日まで撮影をしたにもかかわらず疲れた気配一つ見せず、スタッフと親しげにあいさつを交わして雰囲気を愉快にした。「ヨンパリ」を無事に終えた感想を尋ねるとチュウォンは「いつもそうですが、気分のよさと名残惜しさが入り混じっています。でも今回はとてもスッキリしました。なぜかは分かりませんが。他の作品より特別とても大変だったわけではないのに、みんな他の作品よりもっと大変だったと言っていました。僕もそうでした。感覚的にすごく大変だったようです」と答えた。

そしてチュウォンは「眠れない状況だったと聞かれたと思いますが、他のドラマでも寝る事ができない状況で撮影をしたりしました。撮影は面白かったですが大変でもありました。また視聴率に対する期待が高くなってくると、これを満たさなければならないという負担が生じて来ました。それで、さまざまな意味でスッキリしましたが残念です」と伝えた。
チュウォンの言及どおり「ヨンパリ」は、放送第6話で20%を越える視聴率を記録して破竹の勢いだった。最終回も、20.4%(ニルスンコリア、全国基準)を得て有終の美を飾った。

これに対してチュウォンは、「どのドラマも初盤に視聴率を取らなければならないため力を入れて撮りますが、『ヨンパリ』はそれ以上に沢山気を使いました。ところでこんなにまで(視聴率が)高く出るとは本当に思いませんでした。僕らも最高15%を越えたらと思っていましたが、いつの間にか20%になって、その時負担がぐっと大きくなりました」と率直に告白した。
続いてチュウォンは、「上がった視聴率を落とすのは嫌でした。期待はもっと高くなるし。そうしてみると現場で本当に欲をたくさん出しました。どんな現場よりもたくさんの意見を交わして、積極的に参加しました」と伝えた。

実はチュウォンは、KBSの「製パン王キム・タック」を始めとして「烏鵲橋(オジャッキョ)の兄弟たち」、「カクシタル」、「グッド・ドクター」などドラマに出演するたびに高い視聴率を記録して「視聴率の男」と呼ばれた。それでもこんなに視聴率に対する負担を感じた理由は何だろうか。
チュウォンは、「このドラマが特別だというより僕が変わった点にあります。作品をひとつふたつこなしていくと、現場で自分が知っていることが多くなりました。現場でシナリオやシステム的に不十分な時、以前は黙って我慢してきたことが、今は言葉にして進行チームになったりします。円滑な進行のために次のシーンには誰が出るから準備してくれと僕がもっと神経を使ったりします。時間的に迫って来て、また終盤には登場人物も多くなったりして自分の事だけではなく、あれこれもっとたくさん気を使っていました。それほど責任感が大きくなったようです」と自分の変わった面を説明した。

劇中のテヒョンは、初盤ヨンパリになって不法で往診をして活躍をしたのに比べて、後半にはヨジン(キム・テヒ)の復讐を阻む役目をした。これに視聴者からは残念だという声が出たりもした。キャラクターについてのいらだたしさはなかったかと尋ねるとチュウォンは「内容的には当然そうしなければならないでしょう。初盤では、テヒョンが不法で往診をして後半ではヨジンが目覚めて復讐をするのが当然でしょう」と口を切った。

そしてチュウォンは「もちろん僕も視聴者の反応を見ました。視聴者の残念さは充分に分かります。僕も復讐を止めはしましたが、心の中では復讐をしなければならないのではないかと考えたりしました(笑い)。しかし内容的には当然そのように流れていかなければならないでしょう」と自信の考えを明らかにした。
またチュウォンは、キム・テヒとのコンビについて「キム・テヒさんがとにかく優しいです。何をしても気分を楽にしてくれます。キム・テヒさんと僕はお互いに聴く準備ができていました。すると、この人はこんな考えをするんだと、自然に思い浮かぶようになっていました。撮影に入る前にお互いの考えをきくと、話をしながら自然に合意点が探しだせました」と説明した。

最後にチュウォンは「個人的に『ヨンパリ』は、本当に不思議な作品でした。不足な部分も、新鮮な部分もありました。この作品に入る前にそうでした。視聴率が大変な状況で「ヨンパリ」が、視聴率の風を吹き込んでくれたら良いだろうと。ところが本当にそのようになったし、僕がまたいくらか寄与できたということが本当に嬉しくて気分がいいです。やはりひとつずつ学んで行くことが本当に多いです。最後まで視聴率が下がらないようにずっと見てくださった視聴者に心から感謝です。次の作品であいさついたします」と感謝を伝えた。

「ヨンパリ」は、「場所や患者を問わず」高額のお金さえくれたら暴力団でも構わないという最高の実力を持った外科医者「ヨンパリ」が、病院で眠っている財閥の相続者の「眠れる森の魔女」に会って起るエピソードを描くスペクタクルメロドラマで、1日に第18話で終映した。

2015.10.03