KBSドラマ「主役の初体験、私が奪っちゃいました」側が、ユネスコ世界文化遺産に登載されたビョンサン(屛山)書院の柱に釘を打ち毀損させたという目撃談が伝えられる中、安東市や国家遺産庁なども関連措置に乗り出した。
2日、国家遺産庁側は、ビョンサン書院の毀損に関連し、ヘラルドPOPの取材に「(オンライン民願処理システムの)国民申聞鼓に(苦情が)入ってきているが、撮影許可は自治体の委任事項のため安東市で許可することになっている。今、制作会社が許可条件に違反した状態だ」と明らかにした。
続いて「許可条件には、文化遺産を毀損すべきではないという条件があるが、それを違反したため、許可を出した安東市で関連措置を検討中」とし、「まず、経緯報告書を受け取らなければいけない。毀損したため、法的措置、告発に及ぶ可能性もある」と伝えた。
自身を建築家と明らかにしたネットユーザーA氏は、ビョンサン書院がKBSドラマの撮影現場として利用される過程で毀損されている様子を目撃したと同日、SNSを通じて伝えた。12月30日午後、ビョンサン書院に立ち寄った際にこのような光景を見たという彼は、木柱に釘を打つ姿を見て抗議したにもかかわらず、スタッフがむしろ怒ったと主張した。
その後、A氏は安東市役所の文化遺産課と連絡を取り、後続措置について確認し、メディアに情報提供したとし、「このようなことがたびたび起こっているという事実を知り、特に近代遺跡地では撮影を目的に柱や壁を解体する場合もあるという信じられないことを聞いた」とし、「釘を打ったことがそんなに深刻なことなのかと考えるかもしれないが、韓屋や自分の家でも釘を打つことはかなり躊躇することだと思う。文化財の場合はさらに細心の注意を払わなければならないのではないか」と懸念を表した。