しかし、3日に深夜、ユン・ソクヨル韓国大統領の非常戒厳宣布及び解除の余波による内乱疑惑、政治権の弾劾の動きで時局が混乱し、「消防士」は一部のネットユーザーの間で予期せぬ不買運動のターゲットとなった。映画を演出したクァク・ギョンテク監督が「弾劾に反対する」という党の意見によって弾劾案の表決に参加しなかったクァク・ギュテク国民の力議員の実の兄という事実がオンラインコミュニティを中心に急速に拡散したためだ。
それでも相当数のネットユーザーと観客たちは誰かの家族という理由で不買の被害者になるのは不当だとして「消防士」を擁護する雰囲気だ。
特に「消防士」の企画意図と趣旨、寄付と結合した真実味のある広報戦略が多くの観客の共感と参加度を高めていると分析されている。「消防士」は公開と同時に重要な寄付チャレンジを始めて注目された。有料で観覧した観客のチケット1枚当たり119ウォンを韓国消防士の装備及び処遇改善のために現金で寄付をする「119ウォン寄付チャレンジ」を進めている。「119ウォン寄付チャレンジ」は映画「消防士」を見るだけでも消防士に対する寄付につながる形式で、寄付金額は2025年開院予定の国立消防病院のために支援予定だ。映画「消防士」の観客の熱気に支えられている「119ウォン寄付チャレンジ」が善なる影響力となり、世の中をあたたかく変えていく重要な歩みにつながるかが注目されている。
リアルタイムの前売り率でも依然として「消防士」が圧倒的1位を占めている。「消防士」の事前前売り量は6万6014人で前売り率17.4%を記録している。24日公開予定の韓国映画「ハルビン」が事前前売り量5万4391人で2位、11日のきょう公開するもうひとつの韓国映画「大家族」が事前前売り量4万4567人で3位を記録した。