続く楽曲は、1st EP Album『SAY MY NAME』の収録曲であり、JAEJOONGが作詞を手掛けたオリジナル曲「Goldilocks Water」。かわいらしいポップなメロディとともにキャッチーなダンスを披露すると会場からは多くの歓声が沸き起こった。パフォーマンス後、「SAY MY NAME」が1人ずつ愛嬌(あいきょう)たっぷりのあいさつを披露。メンバー最年少のSEUNGJOO(スンジュ)が「14歳のSEUNGJOOです」と自己紹介すると、その若さに客席から驚きの声があがる。「大きい会場なので私たちもちょっと前に行ってみましょうか」とHITOMI(ヒトミ)がメンバーに呼びかけセンターステージへ移動した後、バラード「Brightest Star」(BRIGHT)をカバー。透き通るような歌声のアカペラから始まり、7色の心地良いハーモニーが会場全体を包み込む。時にはメンバー同士で顔を見合わせながら情熱的にしっとりと歌い上げた。
続いて披露したのはアルバムの収録曲「夜空で最も輝く星になる」。月に照らされたような幻想的な演出の中、7人が優しく、時には力強くメロディを紡ぎ出し、SOHA(ソハ)やDOHEE(ドヒ)の澄んだ高音が会場全体に響き渡った。バラード曲の後は、MEI(メイ)、KANNY(カニー)、JUNHWI(ジュニ)SEUNGJOO(スンジュ)の4人がワイルドにダンスパフォーマンスを披露。激しくも息のあった、新人とは思えない圧倒的なダンスパフォーマンスを魅せつけた。
その後、7人が再合流し、HITOMIの「最後も盛り上がっていきますよ~」という掛け声とともにセンターステージへと駆け出す。「SAY MY NAME」が最後に披露するのは、アルバム収録曲の「8llowme(フォローミー)」。エネルギッシュな曲調に合わせ、ステージの7人と会場が一体となって踊りだす。メンバーの可愛らしさと相まって、実に「SAY MY NAME」らしい楽曲に仕上がっている。1番を歌い終えると、センターステージにトロッコが到着。「みなさんありがとうございます!」と観客に声をかけながらトロッコで会場を縦横に走り、楽しそうにサインボールをプレゼントしていた。ステージに戻ると、最後の決めポーズとともにメンバーカラーのテープが勢いよく噴出され、会場は温かい拍手に包まれた。
パフォーマンスを終え、メンバーが1人ずつ感謝の気持ちを伝えるなか、HITOMIの番になると、突如バンドがバースデーソングの演奏を始める。すると、HITOMIのメンバーカラーである黄色の花束を持ったJAEJOONGが登場。本公演の10月6日は、HITOMIの23歳の誕生日でもあったのだ。完全にサプライズの演出であったため、HITOMIは突然のお祝いに驚きつつも、幸せそうな笑顔を浮かべた。JAEJOONGが「今日はHITOMIちゃんのおじいちゃんも来てくださっていて…」と切り出すと、「実は、韓国で挑戦することをおじいちゃんに言わずに韓国に行ったので…こうして夢をかなえてまたステージ上であいさつできるのがすごくうれしいです」とHITOMI。思わず感極まり涙をみせると、他のメンバーももらい泣き。そんなHITOMIを6人が温かく囲み、デビュー前ながら家族のようなメンバー同士の絆をみせた。JAEJOONGから受け継いだ優しさと思いやりが詰まった感動的な瞬間は、間違いなく本公演のハイライトの1つとなった。こうして、これからの活躍を期待せずにはいられない「SAY MY NAME」の初々しくも、堂々とした2日間に渡る世界初パフォーマンスが終了した。
その後、JAEJOONGがステージに残ると、観客から「アッパ(お父さん)!」と呼ばれ、少し困惑した表情に。「SAY MY NAMEからしたらオッパ(お兄さん)かもしれないけど、アッパはまだ早い!アジョシ(おじさん)はもっと違うでしょ!!」とツッコミを入れる場面も。そして、「少ししんみりした雰囲気になっちゃったね、楽しい曲を歌いながらみなさんの近くにも行っちゃおうかな!」と切り出し、「Kiss B」が始まる。歌いながらアリーナ席に降りると、JAEJOONG自身でカメラを回したり、観客とハイタッチを楽しんだりしながら会場を駆け巡った。
そして、JAEJOONGのデビュー20周年記念ツアーで大盛り上がりをみせた「Summer J」のイントロが流れ始めると、会場全体がクラップに包まれる。JAEJOONGもノリノリでステージを行き来しながら「もっといけるか!」とJコールをあおり、コール&レスポンスを堪能。曲が終わった後もJコールが鳴り止まず、「もう1回いきたいの?」と観客の呼び声に応え、バンドに再開を促す。その後もJコールが幾度となく繰り返され、観客との掛け合いを楽しんだ。
アルバム『FLOWER GARDEN』のリード曲「Glorious Day」では、JAEJOONGもトロッコに乗り、観客とアイコンタクトを取りながら、会場全体をゆっくりと周る。ステージに戻ると、「Wooh」のコーラスラインをファンと交互に大合唱。その後、パワフルに「To The Boy」を歌い上げ、「みなさんありがとうございました!そしてSAY MY NAMEもありがとう!」と声を掛けると、「SAY MY NAME」の7人が再びステージに現れた。
JAEJOONGと「SAY MY NAME」が1列になって手をつなぎ、深々とファンへ頭を下げる。「SAY MY NAME」メンバーもJAEJOONGと同じ90度のおじぎで感謝を表現する様子に、「ああ、本当にJAEJOONGが心血を注いで育てたグループなのだな」と改めて実感することができた。気持ちが押さえきれず、JAEJOONGも「SAY MY NAME」もなかなか頭を上げようとしない。ついに最後のあいさつとして、「デビューしていないにも関わらず、こんなに大きな会場でパフォーマンスをさせていただけたことが本当に光栄です。私たちに貴重な機会を作って下さったJAEJOONGさんをはじめ、iNKODEのみなさん、iNKODE JAPANのみなさん、そして温かく迎えてくださったファンのみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました」とHITOMIが最大限の感謝で締めくくった。
公演終了後も観客の大声援は止まず、JAEJOONGと「SAY MY NAME」がステージに戻ってきた。JAEJOONGが最後の言葉として、「(SAY MY NAMEは)10年過ぎても20年過ぎても変わらず、謙虚で一生懸命頑張れるグループになれると確信しています。すてきなK-POPのアイドルはたくさんいらっしゃいますが、負けないくらい、最高の、最強の、世界一のグループになってほしくて、一生懸命サポートしていきますので、皆さん応援よろしくお願いします」と「SAY MY NAME」の未来をファンに託した。こうして2日間に渡る音楽の祭典、『iNKODE to PLAY』が幕を下ろすこととなった。
JAEJOONGと「SAY MY NAME」がともに創り上げた『iNKODE to PLAY』。まさに本公演のテーマの如く、JAEJOONGが音楽の力を魅せ、「SAY MY NAME」がiNKODEの未来を感じさせる、記念すべき大切な2日間となった。
【公演概要】
iNKODE to PLAY
公演スケジュール
◾️幕張メッセイベントホール(千葉)
2024年10月5日(土) 開場16:00 / 開演17:00
2024年10月6日(日) 開場15:00 / 開演16:00
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