無期限活動停止中のアイドルグループ「SS501」のリーダーで俳優のキム・ヒョンジュン(ペ・ヨンジュンのKEY EAST所属)がチャイナ服姿を公開した。
新作ドラマとして現在撮影が進められている「感激時代」(KBS)の現場。彼は、白のチャイナ服を着て悲しい感情を噛み殺しながら誰かの死を哀悼するシーンを演技している。厳粛な雰囲気の中でみせる毅然とした表情が印象的だ。
このドラマは1930年代の日・中・韓を背景に、各国の闇のヒーローたちが国境を超えて繰り広げる青春像を描いた作品。とくに、「愛・友情・義理」にフォーカスしたロマン歴史ドラマ。
当時の日本は帝国主義を貫いており、韓半島(朝鮮半島)を植民地化していた。さらには、中日戦争(支那事変)の中、満州国の建国などによって中国本土への進攻をも繰り返していた時期。
当然、本ドラマの中でもこのような時代背景は反映されており、当時の日本の政治団体として「日国会」なるものが登場する。そして、主人公のジョンテ(キム・ヒョンジュン)はこの組織に対抗する人物として描写される。
キム・ヒョンジュン本人は、「久しぶりのドラマ出演なので、他のキャストの方々に迷惑をかけないよう最善を尽くします。」と語っているが、ヘタすると歴史問題に発展しかねない危険性をはらんでいる作品ともいえる。
彼は2009年の「花より男子」や2012年の「イタズラなKiss」で俳優としても認められているので、演技力の面では特に問題ないとみられるが、ここがリスクポイントであると考えられる。
韓国では「兵役義務」が存在することもあって、映画やドラマにおいても「政治、軍事、歴史」など、日本では「敏感な話題」とされる素材を扱った作品が長年一定層の支持を得ている。
今回のドラマにも韓国の「苦難の歴史」にスポットを当てたシーンが数多く登場すると思われるが、はたして日本や中国のヒンシュクを買うことなく、バランスのとれた演出はできるのだろうか。
現在、視聴率の低迷で苦戦を強いられているKBSドラマ「きれいな男」(チャン・グンソクと「IU」主演)の次回作として放送される予定だけに、高いクオリティーとバランスが求められている。
一方、キム・ヒョンジュンはソロ歌手としても積極的に活動しており、日本で発売した2ndシングル「HEAT」はオリコンデイリーチャート「1位」を獲得していた。かねてから大ファンである「B'z」からの曲提供で、発売後1週間で20万枚弱のセールスを記録した。作詞は稲葉浩志、作曲は松本孝弘。
今後も多彩な才能の韓流スターとして、日中韓を含め、さらなる進化を遂げてもらいたい。
Youtube動画:キム・ヒョンジュン, ドラマ「感激の時代」ショーケース
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