「私の名前はキム・サムスン」が19年ぶりに復活…監督「ヒョンビンのキャラクター、自分が見てもあまりにもひどい…セリフをできるだけ減らした」

「私の名前はキム・サムスン」が19年ぶりに復活…監督「ヒョンビンのキャラクター、自分が見てもあまりにもひどい…セリフをできるだけ減らした」

ドラマ「私の名前はキム・サムスン」のキム・ユンチョル監督が、19年ぶりにこの作品を再び作業しながら、俳優ヒョンビンが演じた主人公“ヒョン・ジノン”のキャラクターに対して感じた率直な思いと編集秘話を伝えた。

5日午後、ソウル・ヨンサン(龍山)区CGVアイパークモール店で開かれたWavveニュークラシックプロジェクト「[ディレクターズカット]私の名前はキム・サムスン2024(4K)」(以下、“キム・サムスン2024”)の記者懇談会には、キム・ユンチョル監督と女優のキム・ソナやチョン・リョウォンが出席し、話を交わした。

Wavveの“ニュークラシック(New Classic)プロジェクト”は、名作として知られる2000年代を代表するドラマを、2024年バージョンで新作化するプロジェクト。原作の主要スタッフたちが直々に製作に参加して、既存のクオリティはそのまま維持しながら、現視聴トレンドを反映して、既存の16部作バージョンのドラマを60分の長さの6~8部さくに再解釈したOTTシリーズものの形態で提供する。


「私の名前はキム・サムスン」が、プロジェクトに突入する最初の作品で、6日(金)の公開を控えている。「私の名前はキム・サムスン」は、キム・ソナやチョン・リョウォンをはじめに、ヒョンビンやダニエル・ヘニーまで主要俳優たちを、今日のトップ俳優に仲間入りさせた2000年代始め、当代の女性や青年の視聴者たちの全面的な支持を受け、お茶の間に“ロコ(ラブコメ)ブーム”を起こした代表的な作品に挙げられる。放映当時、50%を超える視聴者を記録した。

キム・ユンチョル監督は、「キム・サムスン2024」を新たに再構成し、一番たくさん気を使って念頭に置いたキャラクターが、きょうの席に参加できなかったヒョンビンが演じた“ヒョン・ジノン”のキャラクターだったと告白し、注目を集めた。

ヒョン・ジノンのキャラクターは、ハンサムなルックスに財閥級の財力、自信満々な性格と魅力で、放映当時には、“白馬に乗った王子様”、“ベンツ男”のように思われ、シンドローム級の人気を集めた。しかし、キム・サムスン(キム・ソナ)とユ・ヒジン(チョン・リョウォン)の2人の女性の間で右往左往する姿や、自分勝手に厳しい言葉で傷つける態度などが再び注目され、今の時代には、いわゆる“スランクン”(ごみのようだが愛に一途)というニックネームで呼ばれるにも、あまりにも悪い男だという反応が続く。

これに対してキム監督は、「最近の世代間とくらべてみた時、このキャラクターを(視聴者たちが)見ることができるだろうか、少しひどく言えばそこまで考えた。当時は特に財閥のキャラクターが多くて、“白馬に乗った王子様”や“悪い男”という用語で通用し、視聴者の方々がそんなことを容認してくださったようだ」とし、「しかし、今の目線で見ると、私が見てもあまりにもひどいと思った。それで最大限、ヒョン・ジノンのキャラクターが持っている態度や話し方、姿勢のようなもとが今の時代の感覚と完全に遭わないと思ったのが事実」と吐露した。

それとともに、「最大限、叙事を妨害しない範囲、シーン内でヒョン・ジノンのカットやセリフをできるだけ減らした部分がある」と付け加えた。
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2024.09.06