韓国で2023年観客動員数1,300万人以上のナンバーワンヒット!
国民の4人に1人が鑑賞した必見作『ソウルの春』ファン・ジョンミン、チョン・ウソンらの日本へのコメント動画&キム・ソンス監督のメッセージが到着!さらに新場面写真も解禁!
また8月13日(火)キム・ソンス監督オンライン登壇Q&A・舞台挨拶付き先行上映会が決定
1979年、大統領暗殺――独裁者の座を狙う男と、国を守ろうとした男
国家の命運を懸けた9時間の攻防が幕を開ける
この荘厳な歴史大作にして圧倒的緊迫感に満ちた至高のエンターテインメントを作り上げたのは、国内外の映画ファンから熱烈な支持を集めるノワールアクション『アシュラ』などで知られる名匠キム・ソンス監督。同作でもタッグを組んだ2大スタ―、ファン・ジョンミンとチョン・ウソンを再び主演に迎えた本作は、第60回百想芸術大賞にて、映画部門の大賞(キム・ソンス監督)、作品賞、男性最優秀演技賞(ファン・ジョンミン)の3冠に輝くなど賞レースも席巻!文字通りの歴史的傑作がいよいよ日本上陸!
今回、日本公開を前に、本作ダブル主演のファン・ジョンミン、チョン・ウソンらのコメント動画が解禁!
また、キム・ソンス監督から本作への思い溢れるメッセージが到着!
先日7月31日に63歳の誕生日を迎えたばかりのキム・ソンス監督は、19歳のときに実際に「12.12軍事クーデター」を経験、そのときに感じた疑問が本作制作への決意を駆り立てたと明かす。
私は冬の夜の冷たい空気を静かに呑み込みながら、20分以上にわたって銃声を聞いていた。19歳のその日、漢南(ハンナム)洞に住んでいた私が経験したその時間は、その後の長い年月の中で幾度となくフラッシュバックした。身を縮め恐怖に震える一方で「誰が、何故、何と戦っているのか?」という強い好奇心に駆られていたが、その後「12.12軍事クーデター」の内幕が明らかになり、その疑問が解消されると同時に私は強い衝撃を受けた。
「たった一晩で権力を簒奪するとは……」当時クーデターを起こした新軍部の大胆な作戦と貪欲さに憤りを感じながら、体制があっけなく崩壊したことに唇を噛んだ。徹底的に真実が隠蔽されたこの事件により、私の20代は敗北による喪失感と、容赦なき催涙弾の煙の中へと吸い込まれていってしまったのだ。月日が流れても当時の口惜しさは消えることなく、夜空に轟く銃声がふと脳裏に浮かぶ日もあった。 2019年秋、制作会社の代表から本作『ソウルの春』のシナリオを受け取り、私は体中の血液が逆流するような戦慄を覚えた。最初は丁重に断ったものの、いつしか私の心は恐怖に慄く19歳の青年のそれに直面し、息が詰まるようなあの冬の夜へと溺れていった。それでもまだ不安が先に立った。「韓国現代史の運命を変えたあの日を、果たして私に描き切ることができるのだろうか?」と。しかし翌夏、私は勇気を振り絞ってシナリオを手に取り、一つの軸を据えて脚色作業に没頭した。「12月の凍てつくような長く寒い夜、彼が貪欲な敵軍との戦いに最後まで食らいついたのは何故だったのか?」私は、クーデターを先導した「貪欲なる王」に最後まで立ち向かった「真の兵士」の姿に思いを馳せた。この人物を中心に据えれば、観客は新軍部による残虐行為を彼の視点で体験することになる。あとはクーデター当日の息を呑むような現場に観客を誘いさえすればいいだけだ。そう確信した。 たった一晩のうちに繰り広げられるエキサイティングな「善と悪の対決」。観客の皆さんには、その極限の緊迫感を是非体験してもらいたい。鑑賞後、少しでもあなたの心が震えたなら、自ずとこのような問いが頭に浮かぶはずだ。「1979年12月、果たして韓国で何が起きたのか?」と。 19歳の私が抱いたあの日の疑問と、映画館をあとにする観客の皆さんの好奇心、その両者が時を経て重なり合うことを切に願うとともに、私が44年間抱き続けた「宿題」の答えを今この映画に託そうと思う。 キム・ソンス(監督) |
新場面写真10点も解禁!(2ページに続く)