アクションシーンについて、監督は「チョ・インソンという傑出した俳優がいたからこそ可能だったと思います。私は前作の『モガディシュ脱出までの14日間』でご一緒しながら、彼が持っている能力をすでに垣間見ることができました。彼の能力を映画の中でどこまで引き出すことができるのかということを絶えず考えながら作っていました」と話し、チョ・インソンは「この映画を観ていただければわかりますが、ホテルの中でのアクションシーンもありますが、これまで誰も挑戦したことのない水中の海洋アクションシーンというものがありますが、やはり大変だったのは地上のアクションシーンよりも水中のアクションシーンでした。水の中の浮力と戦いながらアクションシーンをやらなければならなかったので、水の中でアクションをされた俳優の皆さんは大変だったと思います。でも、それを素敵に演じられたことで、このような結果物が得られたのではないかと思いますし、ケガすることなく撮り終えることができて良かったと思います」と振り返った。
この日は、スペシャルゲストとして大谷亮平が登場し監督とチョ・インソンに花束をプレゼント。映画を観た大谷は、「めちゃくちゃ面白かったです。水中アクションとか、監督がお得意のアクションシーンはものすごく見ごたえがあったんですけど、結構一人一人出てくる登場人物が絶望的じゃないですか。すごくみんな追い込まれていって。なのに、見終わった後の爽快感というか、後味が良いというか、思い返すと一つ一つのシーンが大変なので気持ちが沈みがちなんですけど、音楽とかファッションとか監督が作られる世界観で、最後は気持ちがすっきりとしたエンディングで素敵な映画だと思います」とテンション高め。
韓国にいたときは、チョ・インソンが主演のドラマ「春の日」を題材に韓国語を勉強していたという大谷。彼が「それを題材にスタートしました。あの時の役が不良っぽい役だったので、めちゃくちゃ難しくて。でもまだいろいろその時のセリフは覚えています。実際にそのセリフを私生活で使ったこともあります」と明かすと、チョ・インソンは「『春の日』というドラマは日本のドラマ『星の金貨』が原作なんです。そのようなご縁ンもあって、ここでこうして出会えたのではないかと思います」と笑顔を見せた。
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