昨年韓国で大ヒットした海洋クライム・アクション『密輸 1970』の公開記念舞台あいさつが7月13日、東京・新宿ピカデリーにて行われ、チョ・インソンとリュ・スンワン監督が登壇。また、韓国でも活躍した俳優の大谷亮平がスペシャルゲストとして登場し、渡韓した際の韓国語を勉強したエピソードを明かした。

映画を観たばかりの観客を前に、リュ・スンワン監督は「こんにちは。『密輸 1970』を演出しました、リュ・スンワンです。蒸し暑いなか、このように映画を観に来てくださりありがとうございます」とあいさつし、チョ・インソンは「お会いできてうれしいです。チョ・インソンです。劇場をこのようにいっぱいにしてくださりありがとうございます。いろいろなお話ができればうれしいです。素敵な時間を過ごせればうれしいです」と伝えた。日本にはファンミーティングや旅行でよく訪れているというチョ・インソン。映画のプロモーションで来日した感想を聞かれると、彼は「大阪でもファンミーティングを予定しているのですが、その合間のタイミングをぬって監督と東京で、劇場で皆様とご一緒することができてうれしく思っています」と喜びを伝えた。

リュ・スンワン監督が千葉真一や日本のアクションが好きだという話になり、作品について聞かれると、監督は「以前、千葉真一先生にお会いできてとても光栄に思っていたのですが、数年前にお亡くなりになられてとても胸が痛みました。千葉真一さんの映画は素晴らしいアクション映画が多いのですが、その中でも『殺人拳シリーズ』がとても好きです。でも、『密輸 1970』に直接的な影響を与えたのは、日本の70年代の作品で女性が主人公の復讐劇のスタイルから影響を受けました。中でも、オールドファンの方は記憶されていると思いますが、『修羅雪姫』(1973)と『女囚さそり』シリーズがとても好きです。本作で使用されている原色的な照明の使い方やシーンの転換はそれらの作品の影響が大きいです。映画の中でパク・ジョンミンさんが演じたドリのヘアスタイルや衣装は深作欣二監督の『仁義なき戦い』に登場するヤクザの姿から影響を受けて形作っていきました」と、本作ができるまでの裏話も明かした。

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