韓国社会でアイドルグループほど過度な偏見に捕らわれた存在もないようだ。蜂の群れのようなファンを引き連れて歩く高い人気に劣らず、それによる否定的な視線も付きまとうからだ。
8日の午後に初放送されたMnet「Head Liner」は、ZE:Aジュンヨンが自分に対して向けられる固定観念と偏見を取り除くために努力する姿が映された。
ジュンヨンにとって、この日最初に進行されたブラインドテストが一つのチャンスとなった。アイドルという偏見を脱ぎ捨てて、5分間進行されるDJingを通して評価を受けることができたからだ。11人のチャレンジャーは、緊張する人から楽しむ人まで様々だった。顔は公開しないでただ音楽だけを聞いてお互いを評価する時間なので、荒てたDJの姿を見るだけでも大きな楽しみだった。
ジュンヨンは「芸能人、有名人という偏見がありましたがある面僕にとっては良い機会のようです」と出演の理由を述べた。しかし彼が実力を完全に発揮できたわけではなかった。タイミングを逸して失敗をし、チャレンジャーたちは「これ放送じゃないか」、「クラブでこんな音楽が流れちゃいけないでしょう」、「初めからタイミングを逸したようです」と酷評した。彼がびりだったのは当然の結果だった。しかし、周りの先入観をふり切って、DJingに対する真剣な姿勢を見せたことには拍手を受ける価値があった。
彼は先輩DJの前で顔を公開して「DJでデビューしてから1年になりました。皆さん知らない人ばかりで、DJを長くしてきた方々なので、そのせいもあるでしょう。僕が落ちたなと思いました」と率直な心境を明らかにした。1次で低い点数を受けたため、制限された時間で観客の心を捕らえなければならないミッションの「リレーDJing」でも最後の順番になった。ジュンヨンがライバルと正々堂々と対決して客席の反応を得ることができるかに関心が集中される。
実はジュンヨンは、チーム内でもあまり知られていない方だ。「バラエティドル」グァンヒと「演技ドル」イム・シワンとパク・ヒョンシクの陰でスポットライトを浴びることが出来なかった。しかし、この機会に飛躍する可能性もある。
ジュンヨンは、11月のEDM DJ ZE:Afterで順調なデビューをし、同年12月には、北京、延吉、天津などのディスコを回っての公演で盛況を得て、EDM DJとしての可能性を見せた。今年2月にはソウル江南新沙洞(カンナム・シンサドン)に位置したホットプレースクラブでパーティーを開催してDJingの実力を証明した。
ステージで歌を歌ってダンスをしたアイドルが、他人を笑わせようとバラエティに出演するとか、感動を与えるために演技にチャレンジすると言うと目をむいて声を高める人が少なくない。アイドル歌手出身ということが最初の認知度に影響はあるが、これを脱ぎ捨てて自由に活動するためには他の人より何倍の努力をしなければならない。すでに多くのアイドル歌手がそれを脱したし、現在も進行中である。DJingにチャレンジしたジュンヨンが偏見を壊して実力を証明することができるかに注目される。
「Head Liner」のDJは、今後4回のミッションを行い、ミッションはK-POP アーティストとコンビを組んで競うなど、緊張感にあふれておもしろいテーマで進行される予定だ。