世界を席巻するエンターテインメント大国の韓国で、
本作は離婚を30日後に控えた夫婦が、
この度、本作の公開を記念し、3月30日(土)にT・ジョイ PRINCE 品川にて声優に女優、
(イベントオフィシャルレポート)
この日の司会は、昨年末に結婚を発表したばかりの新婚ホヤホヤのお笑い芸人ジャガモンド斉藤が担当。斉藤の呼びかけにより、映画上映後、ステージにLiLiCoと小田井夫妻が登壇すると会場からは大きな拍手が。大勢埋まった客席を見渡したLiLiCoは、行き違いで事前の告知活動があまりできていなかったということもあり、「今日は大勢の方に来ていただいて安心しております」と安どの表情。ふたりで一緒に映画イベントに出演するのは二度目とのことで、「わたしが映画の人ですからね。それに得意ジャンルも真逆だから」とLiLiCoが語ると、小田井も「僕は『STAR WARS』とか『アベンジャーズ』なんかのSF好きなんで」と続けてみせるも、「ただ事故のシーンの描写であんなコメディーをやるかと思いましたよ。主人公のジョンヨンさんの首がグラングランするのを、スロー再生で捉えていて。実際にはえらいことなんだけど、これは新しい描写だなと思って。コメディとしては最高ですね」とすっかり本作の世界観にハマっている様子だった。
LiLiCoも「結婚って傍から見ると面白いんですよ。どんな夫婦でも、どんな家族でも。本人たちは普通ですと言っても、普通の人っていないから。だから結婚の時ってラブラブですよね。お互いに惚れて、一生一緒にいたいと思うのに、でも人の文句って面白いから、傍から見ると笑えるの。例えばわたしたちがお互いの不満を話した時に、みんな笑っているじゃない。でもこっちとしては全然面白ないの。本気で言っているから」と語ると、小田井も「そりゃそうよ。他人事だもの」と同意。そこでLiLiCoが「だからこれを観て、もう一回不満を持っていたパートナーを好きになるっていう。一緒に観に行ったらお互いを確かめ合うのもいいんだけど、ひとりで観るとか、友だちと一緒に観るなどして、そしてパートナーについて考え直してみるというのもいいかもなと思いましたね」とコメント。
芸能界屈指の仲睦まじい夫婦ということで「ケンカもしたことがないのでは」と思ってしまいそうだが、「結婚3カ月目くらいで大ゲンカをしました」というふたりの告白に会場もビックリ。「本当に別れようと思って、こちらのマネジャーさんに『お世話になりました』と連絡を入れました」というLiLiCoに、「うちの奥さんは恐ろしいのよ」とすっかりタジタジな様子の小田井だった。
その理由として「わたしがドッキリをかけたんですが、その時に本気でわたしのことをボロクソに言っていたので。一カ月、口をきかなかった」と明かすLiLiCo。そのドッキリとは、当時、ムード歌謡グループ「純烈」のメンバーだった小田井が、メンバーたちと一緒にレストランに入った際に、そこで出てきた料理が、妻・LiLiCoの手料理だったとしても小田井は分かるのか?といったものだったという。
小田井も「やらしいなと思うのが、これは結婚して間もなくのドッキリだったわけですよ。ちょうど純烈で紅白に出られて、やっと芸能界に入れましたという感覚なんですよ。ドッキリなんて引っかかったこともないわけですよ。されるとも思ってないし。奥さんの手料理を当てられなかった俺も悪いと思うけど……」と言いつつも、その場を盛り上げようという気持ちや、メンバーの前だという照れくささなどもあって、「奥さんの手料理に似ているな」とは思いつつも「まさか……」という思いもあり、「奥さんの料理はしょっぱいからさ」などなど、メンバーに軽口をたたいていたところ、目の前にLiLiCoが。「10秒くらいわたしだって分からなかったよね。誰?」というLiLiCoに、小田井も「献血もしてないのに血の気が引いた。走馬灯のように、自分は何を言ったっけと思って。それで、好きにしてといわれて」と述懐。「だって最後はうちのお皿で出しているんですよ! これは日本にはないもので、スウェーデンのお皿だと話しているのに、うちの皿ですら分からなかった。どこ見てるの?」と苦笑い。「俺としたら何も悪いところがない。俺の言い分としては、ドッキリをしかけといて怒るのってあり? と思いましたよ」「悲しかったのよ。わたしのつくった数少ない料理の全部に悪口を言ってたから」「いや、悪口じゃないねん」などと言い合うふたりの会話のテンポはまるで夫婦漫才のようであり、その軽妙なやり取りに、会場は大いに沸いた。
さらに「(夫婦が)お互いに文句を言うシーンがあったじゃない。でもあんなもんよ」というLiLiCoに、小田井もかぶせるように「最初に裁判所で座って、お互いに文句を言い合ってるシーンがあったやん。あれ……」と返すも、「それ今言ったところだよね。これも直してほしいところなの。確かに裁判のシーンとは言ってないけど、今言ったじゃん」とズバッと指摘したLiLiCo。そんなふたりのやり取りに会場はドッと沸く中、小田井が「これくらい言い合いした方が普段から仲ええねん」としみじみ付け加えると、LiLiCoも「コミュニケーション不足が一番の問題を生み出すとわたしはいつも言っているんです。でも(小田井は)何も言わないんです。だから大好きなところをひとつ言います。外面がいいの。コミュニケーション不足は良くないよ。日本の方はよく、政治でも、お仕事でも、カップルでも言わなくても分かるでしょ、と言うけど、分からないから」とピシャリ。
しかしLiLiCoの不満(?)はまだまだ続く。「この間、電球事件というのがあったんです」と切り出したLiLiCoは、「うちに切れてる電球があって。うちの椅子が重いんですよ。移動するのに大変だから、わたしは届かないけど、この人は191センチだから届くのよ。だから切れた電球を新しいのに変えてほしいと思って、真下に置いておいたの。でも一週間、全然気付かない」とぶちまけると、小田井も「高いところは見えるけど、低いところは目が届かないの」と返して会場は大笑い。
さらにLiLiCoの“口撃”はまだまだ続く。「犬を飼いたいね、という話をしていて、パパは何がいいのかなと聞いたらトイプードルがいいって。踏んじゃうじゃん」というLiLiCoに、「生き物は踏まへんわ。電球を動くようにしてくれたらいいんじゃない? 映画の話を全然しないじゃない」と返した小田井。するとLiLiCoは「映画ってのはエンドロールが終わった後もまだ生き続けるわけ。映画が終わった直後ってそのものの話はしないわけ。自分のフィルターを通して『ラブリセット』の話をするわけなのよ。『ラブリセット』の話で盛り上がるのと。何が嫌なのとか、何が好きなのというような話を、パートナーとできたらいいなと思います」と笑いながら付け加えた。
そしてあらためて「ひょっとしたら独身の方も、一回結婚して、離婚してからまた結婚した方が仲良くなれるのかも」と映画の感想を述べた小田井に、LiLiCoも「だいたいが2回目の方がしあわせですからね。今の方がしあわせよ。大好きだもん」とぶちまけて会場は大喝采。「自分の中ではフリートークができる人がいいなと思っていて。全然知らない方に会ってもお話ができるってすごく大事なこと。やはり初めて会う人とは最初は(緊張とか)あるじゃない。そこで話せる人っていいなと」と補足するLiLiCoに、「さっきからあなた外面いいと言ってるけど、外面いいってそういうことや」と返した小田井に会場も大笑い。そんな中、「でも外では浮気はしないからね」としみじみ。すかさずLiLiCoも「不思議だよね。他の男には目が行かない」と返答。小田井も「一番の趣味はLiLiCoだから」など、ケンカをしながらも最終的にはノロケ話を連発。この日は終始、『ラブリセット』漫才で会場を笑顔に包み込んだ、LiLiCo&小田井夫妻だった。
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