「取材レポ」VIXX 「VIXX LIVE FANTASIA [CONTINUUM] IN TOKYO」開催! 「STARLIGHTのそばでずっと歌うことを約束します」

1月13日、Zepp Hanedaにて「VIXX LIVE FANTASIA [CONTINUUM] IN TOKYO」が開催され、日本のSTARLIGHT(ファンの呼称)との特別な時間を過ごした。本記事では昼公演をレポートする。

開演時間になり、場内が暗転すると客席に静かな緊張感が漂う。コンセプチュアルなオープニング映像が流れ、どこかわからない時空間をメンバーがさまよう姿が映し出された。3人それぞれが別の空間にいるが空を見上げた視線の先には円形のオブジェが浮かんでいる…。
5thミニアルバム「CONTINUUM」のテーマである「連続」を表現した独特の世界観にファンを一気に惹きこむと、クラシックの名曲「月光」の悲しくも美しいピアノのイントロから始まる「Fantasy」を1曲目に披露。愛を渇望するように哀切な歌声を力強く響かせた。そして、ダークかつエモーショナルな雰囲気は続き2曲目はゾンビダンスでお馴染みの「傷つく準備ができてる」、3曲目は“愛の奴隷”がコンセプトとなった「Chained up – Japanese ver.-」を続けて披露。懐かしい楽曲にファンのボルテージが上昇し、掛け声もより一層大きくなった。
3曲歌い終わると、レオは「ちょっと待ってね。深呼吸するから」と水を飲んで息を整え、「1年ぶりに『CONTINUUM』でカムバックして皆さんに会うことになり、本当にうれしいです。皆さん、元気でしたか? 会いたかったですよね。僕たちの新年最初の公演です!」とあいさつし、ファンとの再会を喜んだ。


続いてケンが「今年はVIXXと日本の赤ちゃんたち(STARLIGHT)にとってとても特別な年です。僕たちは2014年に日本で『DARKEST ANGELS』というアルバムでデビューし、2024年はVIXXの日本デビュー10周年を迎える年です」と伝えると大きな拍手が沸き起こった。そして、ヒョギが「長い間僕たちを見守ってきてくれたファンや、きょう初めて見るファンを含めて皆さんと一緒にあたたかくて忘れることのできない思い出を作っていきたいと思います。VIXXに対する皆さんの心の声は聞こえていますし、熱い眼差しすべて見えています。VIXXとSTARLIGHTが気分よく一つになるコンサートになればうれしいです」と意気込み、「Hot Enough」のステージへ。パープルの光るライトがステージに広がると、グルーヴ感あるサウンドに色気のある熱っぽい歌声でファンの心を掴み、「Love Me Do」ではヒョギがソロダンスを披露し、大歓声に包まれた。
クールかつエネルギッシュなパフォーマンスを終えると、ケンは息を整える間に日本語と韓国語を交えながらファンに問いかけることも。そんな様子を見ていたヒョギから「ケンさんは韓国語をきちんと話しますか? あるいは日本語をきちんと勉強しますか? 少なくとも一つの国の言葉くらいはマスターしないとダメでしょ」とツッコまれると、ケンは「僕は天使だから…」と言い訳。メンバーは「わかりました…」と呆れていたものの、ファンはケンの可愛い発言に胸キュンしていたようだ。
ミニトークの時間には、日本に来ると味噌カツや牛カツを食べるという話や今回のコンサートのためにどんな曲を見せれば良いか悩み、そして日本語曲の発音やニュアンスなどを勉強してコンサートに臨んだことを明かした。
続いて、ヒョギが作詞した曲「LILAC」の話題に。ヒョギが「起きるかもしれない2人の男女の恍惚であり紫色に輝く一晩を表現しました」と紹介すると、レオは「大人になったな~」と日本語でコメントしケンと一緒にヒョギをニヤニヤしながら見守る。そんなお兄さんたちにいじられて黙っているはずもないヒョギは「レオお兄さんを見習いました。K-POPのアイドルの中で一番セクシーなアイドル、レオさんに教わりました」とお兄さんを逆にいじり返して立場が逆転。2人のやり取りにファンもほっこりしていたようだ。
会場に柔らかくて繊細なギターサウンドが響くと、メンバー一人一人にスポットライトが当たるなか「LILAC」を披露。透明感のあるファルセットで優しく歌いあげると、続く「If You Come Tonight」では、温かみのあるアコースティックギターのサウンドに乗せて、幸せだった瞬間を思い出して懐かしむメンバーの気持ちを届けた。
マイクチェンジのため、ヒョギがステージからいなくなると、レオはケンに「日本語で話しましょう」と提案。ケンも頑張って自分がわかる範囲でレオに日本語で質問するが、レオが質問する日本語はあまり理解していないようで、「どんな話をしていますか?」と日本語で返し、ほんわかしたケンの言動にファンも始終笑顔が絶えないようだった。そこへ、ヒョギがムーンウォークをしながら登場するとケンがマイクチェンジでいなくなり、目標についての話へ。ヒョギは「僕は大切だと思う人たち、そして僕を応援し愛してくれる人たちを守ることができる人、そんなアーティストになることが目標です」と明かす。「例えばSTARLIGHTとか家族とか…」と大切な人を挙げていくが、そこになかなかレオの名前が出てこないため、レオがヒョギの視界に入って手を挙げたりして猛アピール。そんな中、ケンがゆーっくりとムーンウォークをして登場し、ファンもどこを見て良いのか大忙し。しびれを切らしたレオがヒョギに「忘れてるものない?」と問いただすと、やっとヒョギは「レオさんですね」と答えてくれて、レオはうれしそうに「やった!」と言ってマイクチェンジをしにステージを去っていった。
レオを待っている間は、ケンとヒョギのトークタイムへ。ヒョギがケンに日本で行きたい場所があるのかを聞くと、ケンは「赤ちゃんたち(STARLIGHT)の心!」と回答し、ファンの心をとろけさせた。しかし、ヒョギは「不法侵入ですよ」と冷たくあしらい、行きたい場所をケンにもう一度聞くと、「う~~ん」と長く悩んでいたため、ヒョギが「富士山に行って、頂上でSTARLIGHTを叫ぶ」と提案。すると、ケンはすぐにその提案に乗り、富士山の頂上に行ったていで、「赤ちゃんたち、ついに頂上だ。愛してる」とYouTubeで撮影してファンに会いを叫ぶ姿を見せてファンを笑わせていた。
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2024.01.30