パク・ソンイル音楽監督「ひとつのゲームのように感じさせる」
「もうすぐ死にます」の音楽に対するビハインドストーリーも興味深い。パク・ソンイル音楽監督は「既存のドラマと違うものに見に見せたいと思った。原作があまりにも重いテーマなので、見る方がチェ・イジェの冒険を一緒に応援する視点でいるのがいいと思った」と話した。それと共に「人物より状況が浮き彫りになったときは別の物語で構成した。それぞれの事件が解決されるシーンでは、アクションのヒーローのような音楽を配置してゲームのように感じさせた」と作業過程を説明した。
キャラクター別のテーマ曲を作業する時も「チェ・イジェの死は元に戻すことができないので、通常の感情よりも深い感情だと思い、ただ感情だけに集中した。ジスに対する感情は胸痛い後悔を盛り込み、母親に対する感情は意図的に宗教音楽のようにした」と、感情に焦点を合わせたことを明らかにした。一方、死のテーマ曲は感情より神秘的だが強力なエネルギーを盛り込んだ音楽で空間を表現し、キャラクターのコントラストをはっきりと見せた。
何と言ってもチェ・イジェ役のソ・イングクが直接歌った挿入歌「奇跡はなくても」については、「シナリオを読むとすぐにハ・ビョンフン監督と話をした。『チェ・イジェは死んだが、誰より一番生きたかった人』という話を聞いて一気に書いた曲」と話した。「湧き上がるような感情だが、とても中立的な感情の声で表現したかった。やはり、チェ・イジェが歌うのがいいと思われ、結果的にも非常に優れた選択だった。ソ・イングク俳優ほどチェ・イジェをよく表現できる歌手はいないから」と絶賛した。
こうして「もうすぐ死にます」はシーンやストーリーに音楽まで、一瞬たりとも目が離せないほど細かく構成されている。Part 1から完成度を証明した「もうすぐ死にます」が、Part2ではどのような伏線と音楽で五感を満足させるのかが期待を集めている。
「もうすぐ死にます」Part2は、2024年1月5日にTVINGで全編が公開され、プライムビデオでも全世界240か国以上で視聴することができる。