「BTS」JUNG KOOK、「GOLDEN」シンドローム、なぜ可能だったのか

JUNG KOOKが「GOLDEN」に収録された曲でグローバル・ポップ市場にJUNG KOOKシンドロームを巻き起こしている。

まず、各種チャートで好成績を上げている。タイトル曲「Standing Next to You」は、14日に発表されたアメリカ・ビルボード最新チャート(11月18日付)のメイン・ソングチャート「ホット100」に5位で入った。世界200カ国以上でのストリーミングと売上を集計して順位をつける「グローバル200」と「グローバル(アメリカ除く)」では1位を獲得。世界最大の音源ストリーミングプラットフォームのSpotifyの3日付「デイリー・トップ・ソング・グローバル」チャートでは、「Hate You」「Yes or No」「Please Don't Change(feat. DJ Snake)」など新譜に収録された他の7曲もチャートインした。これらは世界主流市場が新アルバムそのものに反応しているという意味だ。

またビルボード・メイン・アルバムチャート「ビルボード200」では2位にランクインし、11日に公開された英国オフィシャル・チャートのアルバム・チャートには3位に入った。テイラー・スウィフト(Taylor Swift)の新譜「1989 (Taylor's Version)」がグローバル主要チャートを席巻する中での成功という点で、さらに価値があると言える。


音楽専門家たちは、JUNG KOOKがアメリカの音楽市場を切り開くことができた理由として、アルバム全曲を英語で埋めたことを挙げた。実際、JUNG KOOKはあるインタビューで、「海外の音楽市場を目標に準備したため、今回のアルバムには全て英語の曲を収録した」と話している。

「GOLDEN」の成功には「ポップ・ミュージックのデパート」のような構成も欠かせない。このアルバムにはUKガレージ(UK garage)、アフロポップ(Afropop)、アコースティック・ポップ、エレクトロニック・ダンスなど多彩な音楽が11トラックを埋めている。アルバム内でジャンルの壁を打ち破ったのだ。USA Todayは「JUNG KOOKは『GOLDEN』にR&B、EDM、ディスコ・ファンク(Disco funk)、ポップ・バラード(Pop ballad)などさまざまなジャンルをうまく溶け込ませた」と称賛している。アメリカの音楽専門媒体のコンシークエンス・オブ・サウンド(Consequence of Sound)は「彼は最も偉大な『楽器』である自分の声をどのように使うのかを知っている」とし、ジャンル別の特色を完璧に生かした才能を称賛した。

JUNG KOOKは「GOLDEN」収録曲のうち4〜5曲を1週間でレコーディングした。これは曲に対する完璧な解釈、ジャンルに合わせた声のコントロール、即座にフィードバックを反映する柔軟性があったからこそ可能だった。制作陣は「JUNG KOOKの天賦的な才能と完璧主義の傾向が『GOLDEN』の完成度を上げた」と伝えた。

高品質でトレンドを意識した音楽は、多様な好みを持つリスナーに違和感なく受け入れられ、「GOLDEN」の収録曲は、Spotify基準で、発売日に合計3,965万3,740回再生され、韓国のソロ歌手アルバムのチャート初日最高再生記録を更新した。

イギリスの週刊音楽紙のNMEは「10年ごとに『ポップの王』がいたが、2020年代はまだ大規模な男性ソロスターがいなかった。JUNG KOOKは『GOLDEN』でその任務を遂行し、なお余りあることを証明した。2020年代の『ポップの王』はついに見つかった。そして『GOLDEN』は彼に王座を保証する以上の存在になるだろう」として、JUNG KOOKを、2000年代を支配したジャスティン・ティンバーレイク(Justin Timberlake)と2010年代を代表したジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)に続き、新しい「ポップの王」として紹介した。

WOW!Korea提供

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2023.11.17