TOMORROW X TOGETHERの新曲「Chasing That Feeling」を聴いてみた!
韓国ボーイズグループ「TOMORROW X TOGETHER(TXT)」は、2019年にHYBEからデビューした5人組。
今回は、彼らの正規アルバム『The Name Chapter:FREEFALL』のタイトル曲「Chasing That Feeling」をレビュー!
正規アルバムは2021年にリリースした『The Chaos Chapter: FIGHT OR ESCAPE』以来、約2年ぶり。カムバックとしては、今年リリースした、アルバム『The Name Chapter: Temptation』以来約9か月ぶり。
今作は、前作の『The Name Chapter: Temptation』から続いていた、未来のために遠い旅に出ようと決心した以後の話を描いた「The Name Chapter」シリーズの続編的存在。
夢を実現するために現実に滑降する若者の成長ストーリーが描かれている。
タイトル曲「Chasing That Feeling」は、甘いけれど成長がなかった過去を後にし、現実での新しい始まりを知らせる楽曲。
1980年代のニューウェーブサウンドを基盤に、疾走感のあるビートとシンセサイザーのサウンドが彼らの感性とよく似合っている。
彼らの新鮮ながらも独特な魅力が伝わってくる、エネルギッシュな1曲だと感じた。
「今時の青春を感じられる曲、僕たちらしさが詰まってるアルバム」というだけに、「甘かった現実」「痛み」といった歌詞が盛り込まれ、大人になるとき特有の成長痛のようなものが歌詞から受け取れる。
この楽曲について「現実は重たいものだと思うけど、夢に向かって前に進む青春を盛り込んだ曲」と評するメンバーの一言にも納得の作品。
希望を胸いっぱいに頑張ろう!という青春を謳歌するような曲とは異なり、彼らは一環して現実の苦痛と不安、無力感や虚無を率直に表すことで、楽曲へのリアルな没入感を高めてきた。
青年から大人になる過程で目の前の自由と遊戯に誘惑され、「夢だけを見ていたい」と成長の猶予を心のどこかに感じ、悪魔の誘惑に負けたことで気分が盛り上がった状態を描いた前作「Sugar Rush Ride」。
そこから現実にまた戻り、大人になるための成長痛を実感しながらも逃げたくなる彼らの物語を、ぜひ聴いてほしい。
WOW!Korea提供