さらに、ジュヨンの誕生日を覚えているのはもちろんのことで、それを聞いていたキム・ソンギュンが「先輩、もしや僕の誕生日は…?」と期待を寄せたが、「いつかだろ」と軽くあしらうチャ・スンウォン。このように、チャ・スンウォンから雑に扱われるキム・ソンギュン、大事に扱われるジュヨン、という対比も生まれ、それが面白さを生んでいる。
そして何より、この3人を上手く率いているのがパン・グリPDだ。「1泊2日シーズン4」を手掛けた女性PDであり、昨年4月放送分でRAVIと共に番組を去ったことが大きく報じられたのが記憶に新しい。結局、KBSを退社し、ことしCJ ENMに移籍。その第1弾が「兄さんに付いてマヤへ」となるわけだ。
何の因果か、同じく「1泊2日」出身であり、KBSを退社した後、CJ ENMに移籍という流れはナ・ヨンソクPDと同じ。しかも、ナ・ヨンソクファミリーであるチャ・スンウォンと新番組を立ち上げたというのが興味深いところであり、番組演出に関しても、「1泊2日」のときと同様、自らも出演するスタイルをとっており、これもナ・ヨンソクPDと共通する点だ。チャ・スンウォンとの事前打ち合わせで、初対面のチャ・スンウォンから「攻撃的な目をしている」と指摘されるシーンがあったが、トップ俳優にも臆することなく対峙するパン・グリPDの演出により、チャ・スンウォンのまた新たな一面が見られそうな期待感もある。
初回と第2話では、仁川空港から成田空港を経由し、メキシコ入りした3人が、マヤ文明の謎を解く宝箱を開けるため、9つの鍵を集めるミッションがスタート。最初のミッションはマヤの食卓を体験することで、3人は今もなお、伝統的な生活スタイルを守りながら暮らしているマヤ人の子孫のお宅に行き、寝食を共にする姿が描かれた。
その中で、チャ・スンウォンの博学ぶりや料理の腕前もさることながら、ジュヨンの万能ぶりも光っていた。ジュヨンは今回の番組出演にあたり、予めスペイン語を勉強したそうで、高速道路の料金所や買い出しに行った店など、現地の人との会話が必要な際、率先してスペイン語でコミュニケーションを図り、マヤ人のお宅に行った際も、スペイン語で普通に会話をしていて、チャ・スンウォンとキム・ソンギュンを驚かせていた。このように通訳もできるし、お会計、荷物運びなどあらゆる場面で機動力を発揮し、存在感を示していた。
番組はまだ始まったばかりだが、3人の掛け合いも楽しく、チャ・スンウォンが古代文明に関心が高いことを表明しているだけに、早くもシリーズ化される可能性があるとみられているが、どうなるだろうか。
WOW!Korea提供