「n.SSign」のデビュー曲『Wormhole: New Track』を聴いてみた!
韓国ボーイズグループ「n.SSign」は、昨日デビューした10人組。
彼らが結成されたのは、2022年に放送された韓国オーディション番組『青春スター』がきっかけ。アーティストを目指す男女総勢108名が、「アイドル」「ボーカル」「シンガーソングライター」の3派で頂点を目指すサバイバル番組だが、そのなかの「アイドル派」の参加者の中から結成されたグループである。
今年4月にはプレデビューミニアルバム『SALTY』、5月にはプレデビューミニアルバムリパッケージ『Monologue』をリリース。
今年2月にはデビュー前にも関わらず、『n.SSign 1st Zepp Tour ”net of Star Sign”』と題して、日本各地5か所のZeppで単独公演を行っている。
そんな彼らが昨日、アルバム『BIRTH OF COSMO』をリリースし、結成から1年越しに正式デビューした。
アルバムのタイトル曲である「Wormhole: New Track」は、強烈なトラップビートと中毒的なリフレインが印象的な曲。
イントロのぜんまい音とピエロを彷彿とさせる効果音など、曲全体が独特なサウンドの集まりによって構成されている。
彼らは、「デビューを待っていたファンの誕生と同時に、この広い世界からの出発を知らせる銃声のような曲になる」とコメントしている。
また、タイトル曲の作曲者名にユ・ハンジンがいるのも注目ポイントだ。ユ・ハンジンは元SMエンタテインメントの代表プロデューサーで、過去にはユ・ヨンジンやケンジといった有名作曲家とともにSM初期から数多くのヒット曲を生み出してきたことでも知られている。
時代の最先端をいく音楽が目立つSMエンタテイメントでの経験が生かされているのか、今回のタイトル曲もかなり異質なサウンドが魅力的だ。
曲全体を通してかなり音数が少なく、ノリやメロディーは耳に残るのに、どこか不穏な空気も漂っている感じがした。
今回のアルバムは「COSMO(宇宙)に拡大するn.SSignの世界観」がテーマになっている。宇宙というK-POP市場に放り出された彼らの心情の複雑さが、どことなく曲にも反映されているように感じた。
WOW!Korea提供