Q.印象深いエピソードは?
キム・ソリョン:監督は自然で普段の会話みたいなセリフ回しが好きなんです。夜、(キム・ボム役の)ウンスと私が寝転がって会話するシーンでは「いかにもセリフっぽいね。おしゃべりしながらセリフにつなげて」と言われたので、本当にお喋りしながら「遊びに行きたい」なんて言いながらセリフにつなげたらそのカットがオーケーになりました。
それから、ドラマの中で私が腸詰めスープを飲むシーンがあって、6~7分をワンテイクで撮影したのですが、あのシーンで飲んでいる焼酎は実は本物の焼酎なんです。私がスープを飲んでいると周りから食べたそうな声やお腹がグーグー鳴る音が聞こえてきました(笑)。
Q.ムードメーカーは誰でしたか?
キム・ソリョン:断然、犬のキョウルです。キョウルは本当に演技が上手で、例えばケガのシーンと楽しいシーンを連続で撮影したとき、どちらも私が同じようにキョウルを抱いているのですが、ケガのシーンでは悲しげな表情、楽しいシーンでは嬉しそうな表情をするんです。どうして分かるの?と不思議に思うくらい、無理だろうと思う演技をキョウルは全部できるんです。キョウルが現場に来るとみんな大喜びしていました。
Q.お気に入りのセリフは?
キム・ソリョン:私が好きなのはヨルムの心の声です。「いつも私を悲しませるのは 私が愛する者たちだった」「私の悲しみの深さは 私が愛した深さに比例した」「もう誰かを愛することが怖くなった」そんな心の声にとても共感しました。多くの人も共感するのではないでしょうか。
Q.思い出深いシーンは?
キム・ソリョン:ヨルムが酔っぱらったシーンは印象的でした。撮影時期が4月から5月ごろで風が強くて顔が赤くなるほど寒い日でした。半そでのTシャツ姿で酔った姿を演じるんですが、道で転んだり頭を打ったり、もう大変なシーンでした。撮影には苦労しましたが楽しかった記憶があります。
Q.なにもしたくない時、どうやって解決しますか?
キム・ソリョン:私は、やりたくない時は何をやってもダメなので、なにもしたくない日はすべての予定を取りやめます。仕事の予定は無理ですが、プライベートな予定はすべて取りやめにして何もしません。そんな時でも、体を動かしたいと思ったらコーヒーを1杯飲んで、ジムに行きます。体を動かした後は全身がスッキリして、また頑張ろうという気持ちになります。
Q.ロケ地の求礼(クレ)はいかがでしたか?
キム・ソリョン:求礼のことは撮影で行くまでは存在も知らないくらい馴染みのない場所でした。でも実際に行ってみたら、智異(チリ)山もあるし、とてものどかで美しい町でした。素敵な場所で気分も良かったです。空気もきれいで、健康にもいい場所だと思いました。
Q.「なにもしたくない」のおすすめポイントは?
キム・ソリョン:どの国でも共感されるドラマだと思います。自分探しをするストーリーは誰しも心の中にあります。ストーリーも多くの共感を呼ぶでしょう。韓国の美しい風景も登場しますのでそんな映像美も楽しんでいただけると思います。
Q.最後に、視聴者に向けて一言お願いします。
キム・ソリョン:こんにちは。「なにもしたくない」でイ・ヨルム役を演じたキム・ソリョンです。このドラマは多くの人に共感していただけると思います。タイトルからして共感を呼ぶでしょう。なにもしたくない人たちはぜひ見てください。ヒーリングになるし、共感を覚えられる、そんなドラマです。ヨルムが変化していく姿も見守っていただけたら嬉しいです。このドラマは本当に楽しく和やかに撮影したので、そんな部分も感じ取っていただけたらと思います。
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