5月から約 2 ヶ月に渡り日本全国8都市を巡るツアーを行ったチャン・グンソク率いるバンド CHIMIRO(チミロ)が6 月 30 日(金)、豊洲 PIT で追加公演を行い全 19 公演に及んだ『CHIMIRO 2023 JAPAN TOUR』を締め括った。
韓国語で「趣味で(취미로)」という意味が由来となっているバンド名の通り趣味で結成したバンドであるだけに、イ ンディーズバンドとして日本でも地方のライブハウスから Billboard LIVE など比較的小さな会場でのライブを行ってきた彼ら。“アジアプリンス”としてドームやアリーナクラスでのライブを多く行なってきたチャン・グンソクと近 い距離でコミュニケーションがとれる上に、ライブ中毎回 1 曲スマートフォンでの動画撮影が許可される曲もあり参加したファンたちからは大好評となっていた。
ジャンルに捉われずその時自分たちがやりたい音楽を形にしてきた CHIMIRO。俳優でありソロ歌手としても活動してきたチャン・グンソク、ドラマ OST など音楽監督を務めるチェ・チョロ、ギタリストであり教授も務めるアン・ジフンと年齢も職業もバラバラな 3 人がふとしたきっかけでバンドを組み、商業的な成功を目標とするのではなく常に自分達の経験や趣向を反映した楽曲作りを行なってきた。
今回のライブのセットリストはデビューミニアルバム『CHIMIRO VOL.1』に収録された楽曲を中心に構成された。80 年代のシンセポップを取り入れた『#TBT』、チャン・グンソクの低音ボイスが魅力的な『THE』、疾走感のあるロックナンバー『RUNAWAY』から、実際にメンバー3 人でソングキャンプに行き作ったという『CAMP』や自身の正直な気持ちを歌詞に込めた『Sometime』など3人のコーラスワークが印象的なミディアムバラードまで様々な曲で観客を魅了した。
またツアー中に未発表曲として披露し、この度 6 月 28 日に配信スタートした新曲『Mango Bingsu』も追加公演 では日本語バージョンを初パフォーマンス。シニカルな歌詞とは裏腹にウクレレの音色が爽やかな夏にぴったりの曲となっていて間奏部分での3人の掛け合いも微笑ましかった。
(2ページに続く)