“血ケッティング”から数億ウォン台の“代理チケット予約”へ…韓国で問題になっているチケット詐欺の実情とは

チケット購入に成功し、転売すること(リセール)が財テクの手段であるのも、マクロダフ屋と代理チケット予約が盛んなこの時代に登場した、独特の文化だ。リセールは、最小100万ウォン(約10万円)から最大1億ウォン(約10,000万円)台に達する。

チャーリー・プース、ブルーノ・マーズらの公演を主幹したライブネーションコリア代表は、「高級ブランドを再販売するように、コンサートチケットも財テク手段と考えて、追加金をのせて再販売する場合がかなり多い」と指摘した。彼は続けて、米国のチケットプラットフォームのチケットマスターのように、闇チケットリセールをインターパークのような公式プラットフォームでのみ成り立つことができるようにする方法も、論議する必要がある」とし、「米国の場合、陰地にあるリセール市場を陽地に引っぱってきて、詐欺チケットは消えている」と話した。


代理チケット予約やチケット再販は、消費者の選択だ。代理チケット予約を利用する消費者は、これを肯定的に眺める。お金をさらに支払う代わりに、チケット前売りに投資する時間と苦労を減らすことができるからである。先出の女性も「資本主義社会でお金をさらに出して、この人の能力を買うのだから大丈夫だと思う」と語った。

公演関係者も、闇チケットと違い代理チケット予約に対しては尖る代案がない。お互いの要求がハマっているからだ。そのうえ、チケット前売りだけでなく社会全般で、お金で“時間”と“努力”を買うことができる“ファーストトラック”(=並ばずに、早く入出国手続きを受けることができる別途の専用出国通路)があふれていることも影響を及ぼしている。業界関係者は、「値段をつけた正当な取引が、健全な公演文化を作るという認識と、これに対する国民的コンセンサスを持つことが必要だ」と強調した。

WOW!Korea提供

2023.06.27