これに先駆けて「フラットアイアンブックス」は本の著者とタイトルを隠したまま、7月9日にある有名音楽人が超大型の本を執筆すると発表した。本には「4C 無題 フラットアイアン：ノンフィクション夏2023」という仮題がつけられ、作家をはじめとする本の情報は6月13日に公開予定だった。
すでにアメリカの書店関係者は初版100万部の本が出る予定で、出版日に販売物量を確保するには事前誓約書を書かなければならないという噂が出ている。出版社が本の流通業者に送った電子メールには「グローバルな関心」、「大型PR」というフレーズまで盛り込まれて期待が高まっている。

このため音楽ファンの間では「13日」の公開日について、アメリカのポップスターであるテイラー・スウィフトの回顧録だろうと推測していた。13はスウィフトがいつも好んだ数字だったからだ。さらに、回顧録発刊日の7月9日がスウィフトの再録音アルバム「Speak Now」の発売予定日の2日後という点も、こうした推測の根拠となった。
しかし、主人公は「BTS」だと明らかになった。すでに「BTS」の回顧録だろうという推測もかなり有力だった。6月13日はBTSがデビューした日で、7月9日はファンクラブ「アーミー」の公式発足日だからだ。

本の主人公が公開される前から、現在この本はすでにアマゾンとバーンズ・アンド・ノーブル（Barnes & Noble）のベストセラーになっている。多くの書店は、本出版当日の在庫を確保するために積極的にアピールしなければならない状況となった。
回顧録の正体が公開された現在の反応はさらに熱くなった。「フラットアイアンブックス」は、米国版翻訳本は544ページで構成され、未公開写真も収録されていると明らかにした。544という数字もこれを5、4、4で足し算をすると13という数字になるとガーディアンは明らかにした。