追うのが楽しい「LE SSERAFIM」…コンテンツに込められたこだわり

 

そして「ANTIFRAGILE」のアルバムトレーラー映像に使用されていた音楽が「UNFORGIVEN」の収録曲「イブ、プシケそして青ひげの妻」に再誕生させたかと思えば、メンバーたちが自分たちのコンテンツで言った言葉、アルバムの中Thanks Toまでもがコンテンツになっている。1stフルアルバムのイントロ「Burn the Bridge」の歌詞が、まさにメンバーたちが話した物語として構成されている。音源が公開されて以降、ファンたちはどのメンバーがいつのインタビューが歌詞に載せられているのかを探しながら、より曲に入り込むことができている。


このように音楽、パフォーマンス、ファンコンテンツ、インタビューなど彼女たちの全てがまた違ったコンテンツとして再誕生され、ひとつのコンテンツに関心を持つと自然に次のコンテンツへと手を伸ばすようになる。「LE SSERAFIM」が作る緻密な世界に足を踏み入れた瞬間、より深くはまっていく構造だ。

収録曲「イブ、プシケそして青ひげの妻」は、古典と神話を題材にしたトラックだ。デビューアルバムの収録曲「The Great Mermaid」は童話「人魚姫」を「LE SSERAFIM」だけの方法で再解釈した曲で、いくつかのアルバムにわたって同じ方法で制作された曲を披露した。このチームではひとつにはまったら執拗(しつよう)に入り込む「オタク」の気質が感じられる。


「LE SSERAFIM」のコンテンツは、幾重にも重なっている。ただ「LE SSERAFIM」だけができる物語で完成された塔は強固だ。彼女たちは絶え間なく有機性のあるコンテンツを供給し、チームの固有の色を構築し、K-POPガールズグループの中でも異例的なファンの大挙流入をかなえた。執拗さが見えるコンテンツでガールズグループの王座を手にした「LE SSERAFIM」が新譜「UNFORGIVEN」で立てる道しるべに関心が集中している。

WOW!Korea提供

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2023.05.05