天下統一を成し遂げた豊臣秀吉が、次の狙いを大陸の明国に定め、侵攻の足がかりとして朝鮮半島に出兵した《文禄・慶長の役》。その戦の中でも日本と朝鮮、両軍の大きな分岐点となった《閑山島海戦》を映画化し、両軍の名将イ・スンシンと脇坂安治の壮絶な海上決戦を、規格外の歴史スペクタクル映画として描き大ヒットした『ハンサン ―龍の出現―』が、いよいよ3月17日(金)シネマート新宿ほかにて全国順次公開!
本作で、朝鮮水軍の将軍として迫りくる日本の大軍から朝鮮を守り抜いたことで知られている救国の英雄イ・スンシン(李舜臣)を演じるのは、パク・チャヌク監督『別れる決心』で主演を務めるなど韓国映画界に欠かせぬパク・ヘイル。 一方、豊臣秀吉に仕え、加藤清正らとともに「賤ヶ岳の七本槍」に名を連ねた日本軍名将・脇坂安治(わきざかやすはる)を演じるのは、人気実力を兼ね備え、本作で第43回青龍映画賞と第58回大鍾賞映画祭にて助演男優賞を受賞したピョン・ヨハン。
同じくイ・スンシンを主人公に慶長の役の《鳴梁(ミョンリャン)海戦》を描いた『バトル・オーシャン 海上決戦』(2014)で韓国映画の歴代観客動員1位を記録したキム・ハンミン監督が手掛けた本作も韓国で730万人を超える観客動員を記録し、大きな話題となった。
そしてこの度、3月17日から本作公開のシネマート新宿、シネマート心斎橋にて、通常の一部吹き替え版に加え、オリジナル字幕版の限定上映が決定! また、オリジナル字幕版の本編シーン一部が解禁となった!
解禁となったシーンは、ピョン・ヨハン演じる、日本軍の将軍・脇坂安治が、イ・スンシン率いる朝鮮軍との海上決戦を前に、臣下たちと戦略を練る場面。「やはり、手ごわき敵将じゃ」とイ・スンシンの動きに一目を置きつつ、脇坂は海上地図を広げ「唐浦(からうら)と熊浦(くまうら)の間を見よ」と話し、「イ・スンシンとの間合い、この狭き通り。ここは見乃梁(けんのりょう)だ。思い出さぬか」と家臣に問う。すると「龍仁の戦の折、漢陽へ向かう狭き道筋、光教山のことでございますか?」と返す。すると脇坂は自ら率いた日本軍が奇襲をしかけて大勝利した戦を思い出させたのち「直ちに見乃梁に向かい待ち伏せろ」と伝え、「イ・スンシンがどう出るか」と不敵な笑みを一瞬みせ「行け」と命じ、このあとの壮絶な戦いを想起させる。
本作のために、日本語の勉強と体重の増量に尽力したというピョン・ヨハン。古語の日本語のセリフを言うために、日本の大河ドラマを見たり、時代によって変わる日本語の資料を読んだりして勉強したといい、日本語だけでなく、戦国武将としての凄みある表情にも注目だ。オリジナル字幕版の上映もぜひスクリーンでお見逃しなく!(詳しくは劇場HPまで)
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