K-POP第4世代の中でもとびきりキュートな魅力を持つ実力派のガールズグループ・CLASS:y(読み:クラッシー)が2月23日、単独コンサート『CLASS:y JAPAN FAN CONCERT 2023 “STEAL YOUR HEART”』を東京・渋谷ストリームホールで開催した。
韓国のオーディション番組『放課後のときめき』(MBC/2021年11月~2022年2月放送)で数々のミッションをクリアした7人(ヒョンソ、チェウォン、ヘジュ、リウォン、ジミン、ボウン、ソンユ)からなるこのグループは、昨年の春に日韓同時デビューを果たし、キレのいいパフォーマンスと清涼感のあるボーカル&ハーモニーで国境を越えた人気を獲得している。
大阪に続いて行われたこの日の公演は、直前にリリースした第2弾日本オリジナル曲「TARGET」の披露をはじめ、トークやイベントなどが盛りだくさん。来日を待ち望んでいたファンで埋め尽くされた会場は、サービス精神が旺盛で誠実なメンバーたちのおかげで幸せなムードに包まれていた。
定刻になると、オープニング映像に続いてCLASS:yが登場。その神々しい姿を見て会場のいたるところから大きな歓声が上がる中、「ZEALOUS -JP Ver.-」が始まった。ボリウッド(インド・ムンバイのインド映画)を意識したゴージャスなアレンジと妖艶な踊りがセールスポイントとなるこの曲は、日本語の歌詞を加えてパワーアップ。「抗えないほどスパイシーな魅力」、「一度味わったら止まらなくなるはず」と誘うように歌い、一挙手一投足を通じてオンリーワンの輝きを放つ。
次の「SAME SAME DIFFERENT」もエスニック要素の強いダンスポップで、グループのアグレッシブな面を強調したサウンドメイクはライブ映えするせいか、ファンの声援もひときわ熱い。その様子に喜びを隠せない7人は声に一層力が入り、振り付けも激しさを増していく。
盛り上がるナンバーを歌い終えた後は、『放課後のときめき』時代を中心にいろいろと振り返るコーナー〈CLASS:y HISTOR:y〉がスタート。同番組に参加したときは「カメラが向いたら顔と名前を覚えてもらおうと努力した」(ジミン)、「あまりプレッシャーを感じないでベストを尽くしなさいと、母親がアドバイスしてくれた」(ソンユ)など興味深いエピソードを話し、なごやかに進行していった。
トークの直後に披露されたのは、「POWER」(原曲はイギリスのガールズグループ・リトルミックス)。『放課後のときめき』の選考過程で使用した課題曲で、刺激的なトラップのリズムに乗りながらワイルドに迫る生徒(参加者)たちに視聴者は釘付けとなった。このナンバーの再演は、CLASS:yの誕生以前から応援してきた人たちを大いに喜ばせただろう。
続く3曲も同番組の関連曲だった。実力派ボーカルグループ・MAMAMOOの代表曲「Décalcomanie」は、先ほどと同じく課題曲の一つ。当時はジミン、ボウンをはじめとする1・2年生チームがカバーしたが、今回はチェウォンを加えた3人で歌唱のレベルの高さをアピールした。
「Come Back Home」は伝説の女性4人組・2NE1の人気曲で、番組ではヘジュがソロ対決で使用している。指導する先生に自作のラップを褒められ、しかも「ポテンシャルがある」と評価された思い出の曲だけに、彼女も再び歌いたかったに違いない。今回の公演ではソンユとともに歌声を力強く響かせた。
「Feel Special」は人気グループのTWICEが本音を打ち明けた曲として知られるが、番組ではヒョンソが歌詞の内容を的確に表現し、リウォンは可愛らしさとハイレベルなボーカルで勝負。どちらにとってもメンバー入りの決め手となった重要曲だけに、愛情のこもった歌い方が印象に残る。
こうしたサプライズ的なナンバーの後は、2月22日に発売したばかりの新曲「TARGET」のパフォーマンスへ。サウンドは最新のK-POPに70年代のJ-POPのフレイバーを加えたもので、“ネオレトロガールクラッシュ”をコンセプトに制作したという。中毒性のあるメロディラインとCLASS:yの思いを込めた歌詞は、世代や男女を問わず多くのリスナーを夢中にさせると確信している。
テンションの高いステージは一旦クールダウン。〈Shake my heart〉と題したコーナーでは、お姉さんチームと妹チームにわかれて2倍速ダンス対決をしたり、サインボールをプレゼントしたりと大はしゃぎ。ナチュラルでリラックスしたやりとりは普段あまり見られないだけに貴重である。
充実した公演もいよいよエンディングの時間に。「CLIKE:y(クリッキー/公式ファンダム名)、準備できましたかー!」とヒョンソが呼びかけると、大きな拍手がわき起こる。そして日本デビュー曲「SHUT DOWN -JP Ver.」と韓国での最新ヒット「Tick Tick Boom」の2曲を全力で歌い上げ、本編は幕を閉じた。
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