アイドルグループTOMORROW X TOGETHER(TXT)がK-POPの代表ランナーとして浮上している。先月27日に発売した5thミニアルバム「名前の章:TEMPTATION」でダブルミリオンセラー(アルバム200万枚以上販売)を達成してアメリカのビルボードメインアルバムチャートである「ビルボード200」でトップを獲得するなどキャリアハイを続けているためだ。
これに加え、TOMORROW X TOGETHERは2月18日付のビルボードメインアルバムチャート「ビルボード200」で3位にランクして2週連続でビルボード200のトップ3に名を連ねた。このチャートで2週連続で3位以内に入ったK-POPアーティストはBTS(防弾少年団)のほかにはTOMORROW X TOGETHERしかいない。
TXT、ビルボード200の140位から1位になるまで
TXTはデビュー初期から「BTSの弟グループ」と呼ばれた。BTSの所属会社であるBig Hitエンターテイメント(現HYBE)の強大な支援を受け、2019年3月に歌謡界にデビューした。底辺からスタートしてビルボードのふたつのメインチャートのトップをつかんだ立志伝中の人物と評価されるBTSとは異なり、TOMORROW X TOGETHERは最初から花道だったという点で、一部では「BTSのバックアップを受けて生まれた」という冷たい視線も受けた。
TOMORROW X TOGETHERはこのような偏見を打ち破ろうと根気強く歩み続けた。いわゆる「先輩チャンス」もなかった。BTS RMがTOMORROW X TOGETHERの新曲作業に参加したことはあるが、一緒に活動したり、これ見よがしなサポートを受けたこともなかった。その代わりにTOMORROW X TOGETHERは自分たちの音楽だけに全力を集中した。ポップ、R&B、ロック、ディスコなど多様なジャンルに挑戦して音楽のスペクトルを徐々に広げ、5人のメンバー全員が作詞・作曲にも参加し、独自の叙事と音楽のカラーを強固にした。
その結果、TOMORROW X TOGETHERは新曲「Sugar Rush Ride」で韓国最大の音源サイトMelonのトップ100チャートで2位という自己最高記録を打ち立てた。発売から現在もMelonの日間チャートの10位圏にとどまっている。世界最大の音楽ストリーミングメーカーSpotifyではデイリートップソンググローバルチャートの38位にランク後、公開6日で1000万再生数を突破した。これも自己最高記録だ。ビルボードチャートではしり上がりの成長を見せている。1stアルバム「The Dream Chapter: ETERNITY」でビルボード200の140位にランクしたTOMORROW X TOGETHERはその後、25位、5位、4位を経てついに1位を獲得するという快挙を成し遂げた。デビュー3年11ヶ月ぶりに果たした成果だ。今では「BTSの後継者」という言葉が過言ではない状況となった。
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