「コラム」康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.254「『カーテンコール』で輝いたハ・ジウォン」

韓国KBSで放送された『カーテンコール』は、カン・ハヌル、ハ・ジウォン、コ・ドゥシムの3人が主演を務めていた。その中で、1人2役でドラマを大いに輝かせたのがハ・ジウォンであった。
画像=KBS

激動の時代を生きたグムスン

コ・ドゥシムはホテル楽園の会長チャ・グムスンに扮していて、その孫がハ・ジウォンの演じたパク・セヨンだ。
彼女は兄がホテル楽園を売却するのに大反対して、祖母が築き上げたホテルを必死に守ろうとしていた。
特に、支配人として現場を熟知して適切な仕事ぶりを見せるパク・セヨンをハ・ジウォンはハツラツと演じてドラマを盛り上げた。
そればかりではなかった。ハ・ジウォンはグムスンの若いときの姿も演じていた。
当時のグムスンは北朝鮮に住んでいた。そこでカン・ハヌルが演じた夫とめぐりあったのだが、2人は子供を授かった後に朝鮮戦争の混乱の中で離れ離れになってしまった。
こうして韓国に1人で住むことになって必死に生き抜いたグムスン。クッパの商いから身をおこしてホテル王にまで上り詰めたのだが、激動の時代をたくましく生きたグムスンをハ・ジウォンは哀感をこめて演じきった。


まだまだ成長途上

『カーテンコール』は、余命3カ月になったグムスンが北朝鮮にいる孫に会いたいことを察して室長のチョン・サンチョル(ソン・ドンイル)が孫を探すところから始まる。
しかし、孫は悪事を働く男だった。これではグムスンに会わせられない。そこで、サンチョルは代役として韓国の無名の俳優を孫に仕立てていく。その代役を演じたのが、カン・ハヌルが扮したユ・ジェホンである。
つまり、カン・ハヌル自身も1人2役であった。
現代版では、ハ・ジウォンもカン・ハヌルとラブロマンスを繰り広げていく。年上のハ・ジウォンも若々しい演技を見せて、抒情的な姿を何度も見せていた。
すでに20年間にわたって主役俳優として韓国ドラマを牽引してきたハ・ジウォン。彼女は本当に息が長い女優だが、まだまだ成長途上であると言える。『カーテンコール』でも目を見張るような新鮮な演技を披露していた。そのことを『カーテンコール』でたっぷり実感できたことはとても嬉しかった。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

2023.02.18