tvNドラマ「ゴハン行こうよ2」でクォン・ユル演じるイ・サンウは、金・性格・能力の三拍子そろった“完ぺきな男”だ。抜群の外見に優れた能力、堅苦しすぎない性格に純情さまで兼ね備えたまさに白馬に乗った王子様のようなキャラクター。世宗(セジョン)市の政府庁舎に勤める公務員のイ・サンウは、俳優クォン・ユルとも似通った部分がある。向かい合って座り、インタビューをしていたクォン・ユルもうなずいて納得しているようだ。
「サンウとは共通点がありますよ。人に会う時、慎重になるタイプだとか、簡単にタメ口になれない性格なんかは同じですね。だから遠く感じると指摘されることもあります。育ってきた環境の中で礼儀を重視してきただけです。サンウのように“警戒”しているわけではないんです。」
劇中、サンウはフリーランサーの作家スジ(ソ・ヒョンジン)と恋に落ち、自分がしてあげたいこと全てを捧げる姿は、女性視聴者のハートをわしづかみにした。誰もが夢見る王子様とのデートが再現されたのである。そんなクォン・ユルの実際の恋愛スタイルとは?
「最善を尽くすというところは共通しています。僕が知っている一番いい場所、面白い場所、楽しい場所、有益な場所、おいしいお店、幸せな場所…そういった所を共有したいという気持ちです。違う点があるとすれば…先に相手の意見をある程度は聞くということですかね。『食べたいものある?』とか。」
スジはそんなサンウの“俺様デート”に多少不便を感じていた。あまりに高価なオペラの席に驚き、レストランの伝票にさらに驚いた。身分の違いが負担となり、デート最後にはガソリン代を出すことで不便な気持ちを紛らわした。
「僕の考えでは恋愛に不慣れなのはむしろサンウだったのではないかと。公務員の社会で適応するのも大変だったし、恋愛でも同じように大変だったんだと思います。」
ドラマ「ゴハン行こうよ2」はハッピーエンドだったが、サンウだけ見るとサッドエンディングだ。親しい後輩とガールフレンドがカップルになったからだ。笑顔で乗り越えたようだったが、サンウは一度に大事な二人を失ったわけである。そこでクォン・ユルにその後のサンウはどうだっただろうかと聞いてみた。
「二人が結ばれて気持ちは楽になったと思います。周りの人に自分自身を見せるのが怖くなかったからです。成長痛とも言える時間になったと思います。いい変化を経験して、すぐにいい人に会って幸せになったはずです。ただそう信じたいですね。寂しく終わるのではなくてね(笑)。」
大衆に歩み寄るのに料理ほどのコンテンツはないと思い、「ゴハン行こうよ2」への出演を決めたというクォン・ユル。最近よくある“料理番組”や“食レポ番組”にも合うのではないだろうか。“料理バラエティー”という言葉に、かなりその気があるような様子を見せた。案の定、いくつかの料理バラエティー番組を挙げて語り始めた。
「料理はできないんです。作れるものは、エビ・ニンニク炒めご飯ぐらいかな?『ゴハン行こうよ2』で包丁を扱うのを試したんですが、すぐにやめました(笑)。現場にいた炊事兵出身のスタッフに代わりました。料理バラエティーですか?じっとしているよりは、何か実際に作るコンテンツが面白いと思います。『三食ご飯』とか『家メシ・ペク先生』のような番組みたいに。ペク先生に料理を習うのは、ちょっとうらやましいです。」
先ほど俳優の道を“登山”に例えていたクォン・ユル。彼が考える山のてっぺんはどの辺なのだろうか。
「山の頂上ですか?見えない山ならいいですね。そうすれば夢に制限なく、無限大になると思います。どこまで上がらなければならないのか、上がることができるのかという限界を自ら決めたくないんです。」
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