<W解説>サムスン電子会長に卵を投げつけた韓国人女優、動機は?

1日も公判に出廷するため裁判所を訪れており、庁舎に向かって歩き出したところ、突然、卵が投げつけられた。その後、投げつけた人物は女優でタレントのイ・メリ氏であることが分かった。イ氏はソウル市出身の50歳。1994年に放送局MBCのMCの3期公開採用でデビューした。同局の「奨学クイズ」やSBSの「コメディ展望台」、KBS1の「TVは愛を乗せて」などの番組でMCを務めた。その後、女優に転向し、映画「色即時空」、「浪漫再覚」やドラマ「僕の妻はスーパーウーマン」、「その女の選択」などに出演した。

イ氏は、2019年3月、「大学院の最高位課程在学時に、学界や政界、財界人たちに酒の場を強要され、セクハラされた」と告白し、当時、衝撃が広がった。イ氏は当時、加害者について放送局出身の政治家A氏、大企業の役員B氏、某大学教授のC氏と指摘し、「恥ずかしいことだと思う。父が亡くなる時誓った。必ず仕返ししようと。隠ぺいしようとした全ての人たちは共犯者だ」などと憤りをあらわにした。しかし、加害者として名指しされた人たちは事実無根と主張。法的対応を示唆した。韓国メディアのスポーツソウルは「この日の『卵ハプニング』も、当時の暴露と関連があるものとみられる」と伝えている。イ氏は当時、この問題にサムスンの幹部も含まれていると主張していた。

イ氏はこの日、自身のSNSを更新し、裁判所を背景にした自撮り写真とともに「李会長が裁判に出廷するとき、卵を投げた」と自ら明らかにした。また、この日メディア「ニュース1」の取材に「サムスン遵法(じゅんぽう)監視委員会に2019年に提起した問題と関連して回答を要求したが、連絡がない」とした。イ氏はこの問題に対するサムスン側の対応に不満を募らせていたとみられる。

一方、裁判所は今後、李会長が出退廷する際の警備を強化するほか、公判を妨害したとしてイ氏を告発することも検討中という。

WOW!Korea提供

2022.12.06