9人組ボーイズグルーピDKB(ダークビー)が、11月20日(日)東京・よみうりランド 日テレらんらんホールにて日本で初めての単独ショーケース「DKB First Showcase in Japan2022 ~Fantastic Stage~」を開催した。DKBは、K-POP界を代表するプロデューサー「勇敢な兄弟」が代表を務めるBraveエンターテインメントから2020年2月3日に韓国でデビュー。コロナ禍で海外活動ができないまま約3年という月日が経ち、今回やっとこの日を迎えることができた。本記事では昼公演をレポートする。
開演時間を過ぎると、歓喜の拍手が沸き起こる中、ショーケースの幕開けを告げるオープニング映像がスタート。DKBの登場を待ちわびるファンの視線がステージへ集中すると、1曲目に「Sober(Remix)」を披露。ギターのメロウなサウンドに力強いドラム、荒々しいラップとエモーショナルなボーカルが魅力の一曲。曲の合間のJUNSEO、D1&HARRY-JUNEのダンスブレイクもパワフルに決まり、 一気に会場を熱くする。2曲目は愛した相手を懐かしみ後悔する姿を表現した「Still」。メランコリックなギターリフと浮遊感のあるビートは切ない歌声と相まって、悲しみや愛おしさという繊細な感情が押し寄せてくる。
パフォーマンスを終えると、日本に来た感想を聞かれたE-CHANは「とても気分が良いです。デビューしてからすぐに日本のBBに会える機会があったのですが、本当に長い間待たせてしまいました。それでも長い間待っていてくれて、きょう会場を埋めてくれた日本のBBの皆さん、本当にありがとうございます」と、BBに会えた喜びを噛み締めていた。
ここからは質問に対してメンバーやファンがAかBで答えていく「DKBの魅力に迫るA or B」というトークコーナーがスタート。「デビューして2年9か月。ここまで満足…(A)している、(B)まだまだしていない」という質問ではメンバー全員がBを選択。HEECHANは「満足してしまったらここまでだから」、LUNEは「まだ見せていない姿がたくさんあるので…(日本語で)満足じゃない」と意欲満々。会場からは期待を込めた大きな拍手が送られた。続いて「誰よりも歌がうまいと…(A)思っている、(B)思っていない」という質問ではTEOとHEECHANのみがAを選択。司会者から歌ってほしいと求められると、「自信を持つことが重要」というHEECHANはノリノリで披露しTEOが座っているところまでいって煽る余裕も見せる。負けていられないとTEOは、MONSTA Xキヒョンのソロ曲「YOUTH」を伸びやかに歌い、メインボーカルとしての実力を見せつけた。
3問目はファンが答える質問。「メンバーに日本語で言ってほしい言葉は…(A)愛してる、(B)抱きしめたい」では、AもBも同じくらいという結果で、メンバーが交互に「愛している」と「抱きしめたい」を言うことになった。HEECHANやD1は手でハートを作りながら一言。E-CHANは横向きになってわざともったいぶらせておきながら客席の方を向いて「抱きしめたい」と言い放ち、TEOは後ろ向きになってスタンバイし、メンバーのカウントに合わせてジャケットをガバっと脱ぎながら「抱きしめたい」と告白。大胆な演出でファンの心をがっちりと掴んでいた。
「この場で見せられる特技が(A)ある、(B)ない」という質問では、自信満々のTEOとHEECHANがAを出し、後からE-CHANもAを選択するが、保守的なほかのメンバーにも何か見せて欲しいという司会者からの提案で愛嬌を披露することに。ここでYUKUが「こういう時こそリーダーを使わないと」とナイスアシストし、“リーダーズ”のD1とE-CHANが愛嬌を見せることに。E-CHANは手を大きく広げて「BB、会いたかったでーす」と爽やかな笑顔を披露。すぐさま自分の席に戻って恥ずかしそうに椅子に顔をうずめてしまうが、戻ってくるときの表情を見たTEOが、「いまの表情のほうが!(愛嬌がある)」と表情を再現し、ダブルでファンの心をときめかせた。続いてD1。「今日からリーダーじゃないです」と拒みながらも、キュートなポーズを見せて一瞬にしてファンの心を奪った。さらにTEOのリクエストで末っ子のHARRY-JUNEも愛嬌を披露。両手で顔を包みながら目を閉じて微笑むと、客席からは悲鳴のような歓声が沸き起こった。
トークコーナーが終わると、HEECHANの「頑張れ!」のガッツポーズでライブが再開。ヒップホップR&Bジャンルの「Rollercoaster」と「24/7」を続けて披露。グルーヴ感のあるビートと幻想的でメロディアスなサウンド、切なくも甘いボーカルが心地良い横揺れを誘った。
ブリッジ映像を挟んでからはデニム基調の衣装を着たメンバーが再登場。イベントの後半はメンバー一人ひとりの魅力を堪能できる「個性発動コーナー」がスタートした。一組目は“CHAN-CHAN BROTHERS”のE-CHANとHEECHANがTAEMINの「さよならひとり」のダンスを披露。ダイナミックかつエレガントな振付でファンを惹き込んだ。E-CHANは「もともと一人でパフォーマンスしようと思っていたんですけど、“CHAN -CHAN”の2人のケミ(相性の良さ)を日本のBBの皆さんに見せたくて、一緒にやろうと誘って一緒にすることになりました」、HEECHANは「E-CHAN兄さんと一緒にすることができてとても幸せでした」と伝え、2人でハートを作って「愛してるー」と、息の合ったコンビネーションを見せた。
続いてD1は、彼が一番好きなアニメの「きみの名は。」の主題歌RADWIMPSの「なんでもないや」を選曲。緊張気味のD1の肩をTEOがもみほぐし、頑張ってとエールを送ると緊張が解れた様子。アカペラで繊細な歌声を響かせるとファンもうっとりと聴き入っていた。日本語の曲を歌ったことと、イベント中も日本語で相づちをすることが多かったこともあり、日本語が上手い理由を聞かれたD1は「ボクの先生はYUKUです」と紹介。YUKUが「(D1は)もともと地頭が良くて、ちょっとやるとすぐ吸収しちゃうタイプ」と称賛した。好きな日本のアニメについて聞かれたD1は、先生のYUKUにタイトルを聞きに行き、その間にTEOが、「『(クレヨン)しんちゃん』です!」と回答。ユーモアなセンスで会場の笑う場面もあった。TEOのおかげで間も空けることなく、D1の好きなアニメが「炎炎ノ消防隊」ということもわかった。
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