「BTS」、「本当にすごいアーティスト」釜山コンサートで分かった影響力とは

「BTS(防弾少年団)」9年目のファンだという20代女性キム・ハミンさんはプサン(釜山)のいたる所を彩った紫色の波を見て「『BTS』は本当にすごいアーティスト。
今回のコンサートを通じてその影響力をしっかりと見せてくれたようでファンとして嬉しい」と話したという。

「BTS」は15日午後6時、釜山アシアードメインスタジアムで「2030釜山世界博覧会」誘致祈願単独コンサート「BTS Yet To Come in Busan」を開催した。釜山世界博覧会誘致の広報大使である「BTS」は、より多くの人々が博覧会誘致に関心を持てるように今回のコンサートを準備し、無料で披露した。彼らは「Dynamite」「Butter」などのヒット曲を1時間30分間、休みなく熱唱した。アシアードメインスタジアムだけで5万人、大型スクリーンで公演を生中継した「LIVE PLAY」を通じては釜山港で1万人、ヘウンデ(海雲台)で2000人以上が公演を楽しんだ。釜山市も祭りの雰囲気を作るため、クァンアン(広安)大橋など主要ランドマークを紫色に染めた。
公演が開かれた15日当日、釜山駅にはKTX列車が到着するたびに紫色の服を着た人波がプラットフォームをいっぱいに満たした。韓国人だけでなく、日本、タイ、フィリピンをはじめ、サウジアラビア、アラブ首長国連邦などアラブ圏、イギリスやフランスなどヨーロッパ圏、アメリカやメキシコ、コロンビアなど中南米まで世界各国の人々が一堂に会した。

70年釜山に住んでいるというキム・ドンヒさんはこの光景を見て「紫の子たちは何?いま釜山に何が起きているのか!」と興奮したりもしたという。彼は「2002年のワールドカップ当時、赤い服を着た人たちでいっぱいの姿を見たことはあるが、紫は生まれて初めて。誰かが説明してくれなかったら大規模なデモでも行われたと思っただろう」と言って笑ったという。

「BTS」は今回のコンサートを通じて釜山が2030世界博覧会誘致に乗り出したという点を世界中に知らせるきっかけを設けた。メンバーのRMも公演中「2030釜山世界博覧会誘致を祈願する重要な公演をできることになり、光栄で意味深い」と関心を呼びかけた。

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2022.10.17