韓国ミュージカルのチケット価格がうなぎのぼりに「高騰中」だ。 最高価格15万ウォン(約15,500円)を維持していた慣行を破り、16万ウォン(約16,500円)を超え、18万ウォン(約18,500円)までチケット価格が高騰している。 制作会社は物価と人件費上昇など外部的要因による避けられない選択だという立場だ。 しかし、観客の公演への接近性拡大のためには、制作環境の改善と共に、より多様なチケット制作の準備が必要だという意見も出ている。
公演制作会社CJENMは12月20日、ソウルブルースクエア新韓カードホールで開幕する新作ミュージカル「ムーランルージュ!」のVIP席チケット価格を18万ウォン(約18,500円)に策定した。 海外ミュージカルの来韓公演ではなく、国内制作大劇場ミュージカルがチケット最高値を18万ウォンに策定したのは「ムーランルージュ!」が初めてだ。
今回の公演はブロードウェイオリジナル制作陣が直接参加する「レプリカプロダクション」(舞台・衣装・小物まで原作そのまま再現する公演)として制作される。 ミュージカルナンバーもマドンナ、ビヨンセ、アデルなど世界的なポップ歌手のヒット曲70曲余りを「マッシュアップ」(色々な曲を一つに合わせること)した音楽で構成し、高いロイヤリティを支給しなければならないというのがCJENM側の説明だ。
CJENM関係者は「『ムーランルージュ!』は全世界共通で同じクオリティを維持するために舞台・衣装・小物・かつらなどを国内ではなく海外指定制作所で制作し、オリジナル制作陣が国内制作過程に参加することにより一般的な国内作品より制作費の規模が大きい」とし「韓国ミュージカル市場の特性上オープンラン(公演の終了日を決めずに進行する公演)ではなくリミテッドラン(公演が終わる日が決められた公演)で運営され、制作費規模に合わせてチケット価格を策定することになった」と話した。
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