「コラム」康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.222「ソ・イングク『美男堂の事件手帳』が痛快!」

韓国KBSで6月27日から放送が始まったソ・イングク主演の『美男堂の事件手帳』が快調なスタートを切った。先が読めない展開で視聴者の関心を集めていて、サスペンスとコミカルなシーンがテンポよく進んでいく。

画像=KBS

ソ・イングクが魅せる!

『美男堂の事件手帳』はNetflixでも同時配信されている。
このドラマで、驚異的な透視力を持った男巫(パクス)を演じるソ・イングクが強烈な存在感を見せている。
ふてぶてしくて、自信満々で、能力もケタ違いだ。その一方で、愛嬌があって、どこか憎めない。そんなユニークな主人公をソ・イングクが絶妙な間合いで痛快に演じている。
ストーリーを見てみよう。
ソ・イングクが演じるナム・ハンジュンは、かつてエリートのプロファイラーで、今は金持ち相手に占いをしていて、ナム道士と呼ばれている。
彼は大物の顧客を大満足させる占いで成果を挙げているが、そんな顧客の1人が財閥副会長の立場を利用して悪行を繰り返すシン・ギョンホ(キム・ウォンシク)だ。
この男が、再び「ひき逃げ事件」を起こした。
事件を捜査しているのが、テウン警察署の強力7班だ。解散されそうなダメ警察なのだが、ここに加わったのが「ハン鬼」と称されるハン・ジェヒ(オ・ヨンソ)だ。
彼女は怪物級の凄腕刑事だ。

主人公2人が対決!

ハン・ジェヒは卓越した捜査力でシン・ギョンホを逮捕した。
それなのに、ナム・ハンジュンが警察署に乗り込んできて、違法捜査を理由にシン・ギョンホの釈放を実現させた。
怒りが収まらないのがハン・ジェヒだ。彼女は犯罪者を助けるナム・ハンジュンを激しく罵倒していく。
それは凄い剣幕だった。
この罵倒はナム・ハンジュンの心を徐々に動かしていく……。
こういう展開で第2話までが終わっている。
それにしても、ハン・ジェヒを演じているオ・ヨンソのキレ味がいいタンカが本当に見事であった。
これでは、ソ・イングクがタジタジになってしまうのも無理はない。
これからも、2人の主人公の丁々発止な競り合いが大いに楽しめそうだ。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

2022.07.02