ハン監督にイ・ジュンでなければならなかった理由を尋ねると、「俳優が作品を断るにはいくつかの理由があると考える。その当時はその理由を知らなかったが、この作品はなぜかイ・ジュンギという俳優が最適だという考えを捨てることができなかったので、イ・ジュンギ俳優にこだわり、制作会社の確固たる努力の末にキャスティングに成功することができた」として「初めての出会いで自己複製の心配があるというこの俳優の話を聞いて、作品に対する姿勢がすごいという考えとともに、この俳優と一緒ならうまくいくという感じを受けた」と答えてイ・ジュンギに対する大きな信頼を見せた。
人生2度目を生きる主人公の物語、もう一度人生を生きて復讐をする人物の物語、検事の復讐劇など「アゲイン・マイ・ライフ」はテーマ自体が新鮮なドラマではない。しかし、痛快な展開と繊細な演出が調和して名品ドラマを完成した。
ハン監督は、「以前の人生で成し遂げられなかった目標に対する2度目の挑戦だったから、ヒウにはよそ見をする時間と余裕はあってはならないと考えた。そこでひたすら絶対悪を倒すという主人公の意志を拒否感なく表現しようと努力した」として「まかり間違えてロマンスに流れてしまうと、この作品が意図しようとする目標に対する主人公の意志はもちろん、その過程で見られる人間救済に加え、ヒウの成長の意味まで衰退すると考えたため、この点を俳優たちと共有しようと努力した」と演出により気をつかった点について語った。
最も記憶に残るシーンを尋ねると、1話の調査室でチョ・テソプとキム・ヒウの対話シーン、15話の韓定食店で人生2度目、ヒョウがチョ・テソプを訪ねて向き合ったシーンを挙げて、「捕えようとする者と逃げようとする者の心理描写が、イ・ジュンギとイ・ギョンヨンのふたりの演技者の息を呑むような演技の対決に凝縮されて表現されたためだと思う。7話の金山港での麻薬密売捜査の過程で10人ほどを相手にしたカットで撮影した決闘シーンもリアルに記憶に残っている。このシーンはイ・ジュンギ俳優が代役なしで1カットで撮影したが、時間関係上編集過程で何カットかに分かれた。特に16話のエンディングカットも記憶に残るが、ビジュアルだけを見たときに最も素敵なヒウの姿だと思う」と説明した。
ハン監督はドラマ「『アゲイン・マイ・ライフ』が、『チーム・アゲイン・マイ・ライフ』として記憶されてほしい」として、「俳優たちのチームワークが良かったドラマ、メイキングを見る楽しみもなかなかなものだったドラマとして記憶されたい。私もとても満足して手放したくない作品」と伝えた。
「アゲイン・マイ・ライフ」は高い視聴率と話題性を記録しただけに、シーズン2に対する期待も高い状況だ。
ハン監督は、「シーズン2はさまざまな状況と条件が一致してこそ成し遂げられると思う。もしシーズン2が進行されるなら、原作のウェブ小説があるので、これを基盤に進めるのが正しいと思う」と説明した。