映画評論家のユン・ソンウン氏は、何よりリアルで、誰もが共感できる話である点に言及した。彼は「映画『パラサイト 半地下の家族』とOTTシリーズ『イカゲーム』はグローバル市場を狙って作った話ではないのに全世界が熱狂したのは、経済的不平等と資本主義の限界を表した作品のメッセージに多くの人が共感したからだ」とし「そんな重たいメッセージを娯楽的な仕掛けを通じて、観客がすんなり受け入れやすいようにしている」と説明した。さらに「韓国では韓国映画アカデミーのような教育機関があって、最近ではウェブトゥーンやウェブ小説の市場が大きくなって誰でも作る側になれる土台が用意されて、ますます斬新な作家、斬新な話が発掘されている。そうした環境が基本的に優れたストーリーテリングにつながっていると思う」と述べた。
外国人が韓国映画を好きな、もう一つの理由は"俳優"だ。韓国俳優たちのルックスが魅力的で、年齢が分からないほど、ちゃんとメンテナンスした外見と体つきをキープしているという。イ・ジョンジェの所属事務所であるアーティストカンパニーのチェ・ジンシルチーム長は「『イカゲーム』でイ・ジョンジェを好きになった海外ファンたちは、前作の『ただ悪より救いたまえ』をはじめ、様々な作品でイ・ジョンジェが披露した多様な姿に、同じ人なのかと思うほど驚きながら、彼のルックスに注目した」とし、「作品だけでなくイベント会場などの公式の席での姿を好むのも、演技はもちろん、外見への交感もあるからだと思う」と伝えた。
韓国映画は"外国ファンに韓国の文化に触れることができる窓口"という点でも魅力的だ。チョン委員長は「ヨーロッパは社会が安定しているので変化のふり幅が大きくないのに対し、韓国は流行に敏感で、変化に素早く適応するほうなので、そんな姿が収められた韓国映画に、特にヨーロッパの若者たちが関心を持っているようだ」と話した。
WOW!Korea提供