「コラム」韓国社会のルールブック「第28回・韓国の結婚式」

こんなエピソードがある。スピード違反で検挙された人が、警察官から「今度結婚式を挙げるんだけど、出席してくれるなら大目に見てあげる」と言われたそうだ。見ず知らずの警察官がまさか……。信憑性はわからない。しかし、この話を聞いた韓国の人が思わず納得してしまうほど、韓国では「結婚式は出席者が多ければ多いほどいい」と考えられてきた。

食事はビュッフェ

時代は変わってきた。
それでも「たくさんの人に結婚式に来てもらうほど、結婚する2人は幸せになれる」という風潮は変わらない。
たとえば、韓国の結婚式で招待状を送る際には、仮に500人から出席するという返事をもらっても、実際には700人くらいが来ると読んで準備をする。出席の返事をしていなくても急に来たり、招待していないのに来たりするからだ。
また、招待を受けた人が、「今度の日曜日に予定がないなら、一緒に結婚式へ行こうよ」と気軽に友人を誘って結婚式に出席することもある。
日本の場合、結婚式・披露宴ともにホテル内の会場で行われることがよくあるが、韓国ではキリスト教が浸透していることもあり、教会で式を挙げる人が多い。また、礼式場(イェシッチャン)と呼ばれる結婚式専用の会場も多く利用されている。

韓国では結婚式が終わると披露宴会場に移り食事をするが、たいていビュッフェ形式の食事になる。
結婚式に来た人たちはご祝儀を渡すと、引きかえに食事券をもらい、披露宴会場に入っていく。
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韓国社会のルールブック「第1回・老舗」

韓国社会のルールブック「第2回・料理」

韓国社会のルールブック「第27回・済州島の海女」

2022.05.15