チェ・ミンシクもバットマンも「コロナ」と「オフシーズン」と闘う(韓国)


DCコミックスを代表するキャラクターも、国内最高の興行記録を持つチェ・ミンシクも踏ん張りどころだ。

韓国の映画館入場券統合計算ネットワークによると、12日、1位は観客5万6307人のチェ・ミンシク主演「不思議の国の数学者」(監督:パク・ドンフン)、2位は観客4万8001人の「ザ・バットマン」(監督:マット・リーブス)だった。

「不思議の国の数学者」は、身分を隠して高校の警備員として働く天才数学者(脱北者)が、数学をあきらめた学生に出会い繰り広げられる感動のストーリー。この映画は国内歴代興行1位の「バトル・オーシャン 海上決戦」(原題:「鳴梁」)の主役チェ・ミンシクと、250人の中から選ばれてキャスティングされたキム・ドンフィを主演にし「韓国版「Good Will Hunting(旅立ち)」として関心を集めた。「不思議の国の数学者」は去る9日に公開してから4日目の1位を守ったが、公開初週にようやく累積観客20万人を超えるとみられ、興行には困難が予想される。現在18万人の観客を集めた状態だ。

「ザ・バットマン」の状況も変わらない。「ザ・バットマン」はDCコミックスを代表するキャラクターで、「ダークナイト」シリーズ以来10年ぶりに出たバットマン単独の映画だ。犯罪都市ゴッサムのヒーロー"バットマン"になる前の若き日の姿と成長記を描く。この映画は、映画「トワイライト」、「テネット」などで韓国でもよく知られているロバート・パティンソンが主役で注目を集めた。「ザ・バットマン」は、昨年の最高興行作である「スパイダーマン:ノーウェイホーム」の興行を引き継ぐことが期待され、公開初日に19万人の観客を動員し、コロナ禍でも有意義な記録を立てた。しかし翌日から観客数が3万人台へと急激に減少し、2週目の終末を過ぎても100万人を超えるのは難しいとみられている。現在の「ザ・バットマン」の累積観客数は69万人だ。

続いて3位が日本アニメ「劇場版 呪術廻戦0」(監督:パク・ソンフ)が1万2138人(累積観客数43万人)、4位が日本アニメ「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド・ヒーローズ・ミッション」(監督:長崎健司)が5804人(累計観客数3万人)、5位はトム・ホランド主演の「アンチャーテッド」(監督:ルーベン・フライシャー)が5555人(累積観客数71万人)だった。

この日の1日観客数は合計14万人で、1週間前の5日(16万人)に比べて13%ほど減った。映画館業は連日30万人以上ずつ感染者が発生する新型コロナウイルスの拡散と、観客数が減る閑散期(シーズンオフ:3~4月)が重なって、過酷な春の端境(はざかい)期(峠)を越えている。

WOW!Korea提供

2022.03.13