「インタビュー」俳優キム・ミンジェ「ブラームスは好きですか?」 オフィシャルインタビュー

 ◆まず、本作に出演を決めた理由を教えてください。
キム・ミンジェ:パク・ジュニョンというキャラクターの感情に魅力を感じて、表現してみたいと思いました。当時の僕の感情と似ていたので、その人物を表現したいという気持ちが大きかったです。

 ◆パク・ジュニョンというキャラクターに魅力を感じたのは具体的にどんな部分ですか?
キム・ミンジェ:哀れな人物なのですが、彼がそう行動するしかなかった理由がわかる気がしました。そんな彼の切ない部分が僕にとって魅力的でした。

 ◆役作りをするうえで心がけたことは何でしょうか?
キム・ミンジェ:自分の感情を露わにしないで、普通のピアニストに見えるように心掛けていました。複雑なものが絡み合っていない、ただのピアニストのように演じることで、ソンアさんの前だから自分の話をできる人物を表現できたと思います。

 ◆ピアノの演奏シーンをご自身で演奏なさったとのことですが、練習は大変でしたか?どのくらいの期間練習されたのでしょうか?
キム・ミンジェ:撮影に入る一カ月半ほど前から練習して、ドラマの撮影期間もずっと練習していました。大体7カ月間になると思います。全部が大変で、難しかったですが、とても楽しかったです。新しいジャンルの曲を練習したのですが、ステキな曲だったのでとても楽しかったです。

◆どのシーンの演奏も素敵で、印象的ですが、特に迫力あるオーケストラとのシーンは素晴らしい演奏でした。演奏シーンの撮影はいかがでしたか?
キム・ミンジェ:オーケストラのシーンは本当に緊張しました。オーケストラの方々と演奏する機会なんて中々ないですよね。楽しかったですし、とても楽しみにしていたシーンでした。最後まで緊張しっぱなしでしたが、楽しい時間でした。

 ◆演じられたパク・ジュニョンとご自身との似ている点はありますか?
キム・ミンジェ:自分の話をあまりしないところですかね。それから、何か辛いことがあっても表に出さないところです。細やかな配慮をするなど、繊細で、周りの人に気配りができる性格が似ていると思います。具体的には、相手の気分をキャッチできるところでしょうか。相手のバランスを調整してあげる、そのような繊細さを持っていると思います。

 ◆逆にパク・ジュニョンとちょっと違うなという点はありますか?
キム・ミンジェ:僕はジュニョンほどもどかしい性格ではありません。何かあったらちゃんと話す性格なので、そういった点が違うと思います。ジュニョンほど考え深くはないと思いますね。

 ◆ジュニョンは29歳という人生の1つの分岐点に立っているキャラクターでしたが、ご自身よりも年上の役を演じるにあたり、意識したことは何かありますか?
キム・ミンジェ:ジュニョンは幼いころからピアノしか弾いてこなかったので、29歳という年齢からくる悩みがあまりないキャラクターでした。年齢というよりは、ジュニョンが置かれた状況からくる感情を意識することが多かったです。年齢ではなく彼の置かれた状況に集中していたので、年齢についてはあまり意識しませんでした。

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2022.03.08