【ドラマがいいね】『マイ・ディア・ミスター』を振り返る1「物語の内容に受けた衝撃」

俳優イ・ソンギュンと女優のIUが主演を務めたドラマ『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん』。放送から4年近くが経っているが、今でも名作として評価が高い。第1話から見ていくと、物語がどう展開していくのだろうか。

今後の展開が楽しみ
『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん』で、主演を務めるパク・ドンフン役のイ・ソンギュンとイ・ジアン役のIU。
これまでに多くの作品で様々なキャラクターに扮してきた2人の演技は、第1話からとても見応えがあった。
しかし、物語は最初から重く感じられる。
大体のドラマでもそうだが、物語の第1話は明るい話から始まることが多く、暗い話から始まることは少ない。
しかし、『マイ・ディア・ミスター』は、第1話から明るい話が出てこない。

さらに、建物の中でも電気の消えた部屋にいたり、街が夜だったりと暗いと感じさせるシーンが多く登場する。
それは、ジアンの生活をありのままに描写しているからだ。普通のドラマなら簡単に済ませてしまう場面でも『マイ・ディア・ミスター』では、丹念に描いていく。すべては、これから始まるドラマの伏線なのだ。ゆえに第1話の重苦しい雰囲気は、今後の展開においてとても重要だった。そのことは、今後見ていくうちにはっきりとわかってくるだろう。つまり、このドラマのキャラクターは、通り一遍ではなく実に奥深いのだ。そういうストーリーの深みが第1話から現われている。

まずは、『マイ・ディア・ミスター』の序盤をじっくりと見ながら、ドンフンとジアンの生活がどんな風に閉塞感に包まれているかを観察していこう。ドンフンは、会社の中で悪戦苦闘している。ジアンは派遣社員として働きながら、自分で壁を作って人間関係を拒絶している。この2人がどのようにして心の交流を始めていくのか、その転換する場面に注目したい。

文=康 大地(コウ ダイチ)

コラム:ロコレ提供

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