「BTS」が来たことでコンサート会場付近の一部のホテルは、宿泊費が普段より最大4~5倍に跳ね上がり、一部の韓国系タクシー業者の空港ピックアップの事前予約は早々に締め切られた。全席完売したコンサートチケットの場合、一部のチケット販売サイトでVIP席が2000万ウォン(約190万円)台で取引されたりもした。
コンサート会場で会った韓国人ファンは「友達が1泊10万ウォン(約9500円)で予約した宿を私も予約したんだけど、私は35万ウォン(約33200円)だった。同じ宿なのに予約するのが遅かったから値段が上がっていたの。それでも幸いチケットは手に入った」と話した。
「BTS」ファンの大規模移動に、現地の人も驚いたようだ。コンサートの初日に会ったカーシェアLyft(ライドシェア/アメリカで最近人気の、必要な時間だけ借り切ることができる車付きドライバー)のマイケル氏に「BTS」について尋ねると、「Sofi Stadiumのピックアップの呼び出しが一日中入ってきた。アメリカンフットボールの試合がある日かなと思ったら『BTS』のコンサートだったんだね。8歳になる私の娘も彼らのファンでね。『BTS』はアメリカでもすごく有名で人気があるビッグなグループだよ」と笑った。
もちろん、最も盛り上がった場所はコンサートが行われるSofi Stadium付近だった。コンサートの前日から公式グッズの販売ブースを訪れるファンが大勢集まり、買い物を待つ長い列ができた。コンサートの当日には数万人のファンが早朝から会場を訪れ、お祭り気分を楽しんだ。
一方、現地では、発達障害の少年ハリソン君がコンサート会場側から無料でチケットを提供されたという感動的な逸話が話題になった。会場側は「コンサートを見るために清掃アルバイトをしたが、あっという間に完売になってチケットを入手できなかった」という少年の事情を聞いて、座席を別途に準備したという。開場以来、100万枚目のチケット販売を記念したイベントだった。
WOW!Korea提供