性的暴行で有罪確定の韓国俳優カン・ジファン(44)に対し、ドラマ制作会社に53億ウォン(約5億円)の支払い命令が下った。
24日、法曹界によるとソウル中央地裁は、ドラマ「朝鮮生存記」の制作会社スタジオ・サンタクロースエンターテインメントが俳優カン・ジファンとカン・ジファンの元所属事務所(ジェリーフィッシュエンターテインメント)を相手に起こした不当利得返還1審訴訟で、先ごろ原告一部勝訴判決を下した。
裁判部は「カン・ジファンはサンタクロースエンターテインメントに約53億4000万ウォンと遅延利子を支給し、ジェリーフィッシュはこのうち6億1000万ウォンを共同で負担せよ」と命じた。この判決が確定する場合、カン・ジファンは最少47億3000万ウォン、最大で53億4000万ウォンを支払わなければならない。
サンタクロースエンターテインメントは2019年4月、カン・ジファンと出演契約を当時の所属事務所ジェリーフィッシュエンターテインメントを通して結んだ。1回あたりの出演料は7630万ウォンで、計15億2600万ウォン(全20話)だった。
しかし、カン・ジファンはドラマ「朝鮮生存記」12回分の撮影を終えた2019年7月、自宅で所属事務所スタッフらと会食をした後、眠ってしまった女性スタッフ2人を相手に性暴行した容疑で拘束起訴された。サンタクロースエンターテインメントはカン・ジファン側に「契約解除」を通告し、以降、出演料全額と違約金、損害賠償金など63億8960万ウォンを支給を求める訴訟を提起した。
カン・ジファンは容疑が有罪と認められ、1審で懲役2年6か月、執行猶予3年が言い渡された。2審はカン・ジファンはの控訴を棄却し、大法院(最高裁判所)も昨年11月、原審の判断を維持し有罪が確定した。
この件で裁判部は、カン・ジファンが出演料の一部と違約金、カン・ジファンの降板でドラマ版権販売で被った損害をカバーする責任があると判断した。
WOW!Korea提供