デビュー10周年パーティー「感謝」を12月20日(土)、大盛況のうちに終えた俳優でアーティストのノ・ミヌが、今度は“エロテロリスト”ICONに変身し、翌日21日(日)、千葉・舞浜アンフィシアターにて、クリスマスライブ「Merry Christ Halloween」を昼夜2回にわたり、開催した。
今年のクリスマスライブは、ドラマ「最高の結婚」の撮影でできなかったハロウィンをクリスマスとミックスして企画されたもの。ドレスコードは“クリスマス”と“ハロウィン”だったが、昼公演の会場には昨年同様、サンタクロースのコスプレや、トナカイのカチューシャを着けるなど、クリスマス仕様に着飾った患者(ノ・ミヌのファンの愛称)たちの姿が多く見受けられ、ライブ前から熱気が漂っていた。
ノ・ミヌのライブといえば、毎回、趣向を凝らしたVTRも見どころだが、今回は彼の10年の歩みを振り返る内容の映像からスタート。
そして、スモークの中からノ・ミヌのシルエットが浮かび上がり、バンドのメンバー、DJのDISCOとドラムのMONSTERと共に、ドラマ「神の贈り物-14日」の挿入歌で、亡くなった実の弟を懐かしむように作ったという「HEAVEN」でライブの幕が上がった。
大歓声に包まれながら、ライトに照らされたノ・ミヌは、抜群のスタイルを際立たせるスーツ姿で、バンパイアメークを施し、セクシーさを漂わせていた。
今年8月のZEPPツアーで、「次のライブでは始まるときに『HEAVEN』をみんなが歌っている状況を見たい」と言っていたが、その言葉通り、途中で歌うのを止め、客席を見渡しながら、患者たちが歌う姿を温かい視線で見守るという新鮮なオープニングとなった。
続いて、ド派手なレーザー光線などを駆使し、スペイシーな空間の中、同ドラマの挿入歌「SNAKE EYES」と「CRAZY WORLD」のロックナンバーで、会場が一気にヒートアップ。照明によって色が変わる、患者たちのペンライトの光が揺れ、大興奮の中、夢のようなICONの世界へと引き込まれていった。
日本語が堪能なノ・ミヌは、今回もMCを全て日本語でこなし、自らをドSの“エロテロリスト”と称しているだけに、ファンとのやり取りでもツンデレぶりを発揮!
「こんにちは。ICONです。昼からライブをやっちゃいました! 昼から汗だくで、暑いね~。だから、わざとヒーターの温度を下げてくださいと注文しました。
これから、アツい昼のライブを作りたいので、ノリノリに盛り上がってください!」とあいさつした後、客席を5つのブロックに分け、声援の大きさをチェックしていくノ・ミヌ。
そして、反応が一番薄かった(!?)ブロックに対し、「昨日の無表情の患者がここに全部集まったかなと思った(笑)」と全員を笑顔にしたいという彼なりの愛のある表現で笑いを取り、もう一度声援の大きさを確かめると、今度は「無表情の患者が笑ってる!」とご満悦な様子。アメとムチで患者の心をつかむのが本当に上手い。
続いて、主演ドラマ「フルハウスTAKE2」の挿入歌「HELLO HELLO」では楽しく、ドラマ「剣と花」のエンディング曲「悲花」ではしっとりと歌い上げ、ドラマの世界へと誘った。
ところが、歌っている最中、客席から血のりメークを「海苔が付いている」と指摘されたようで、「せっかくハロウィンの雰囲気にしたくて、血を付けたのに、分からないんだ? もっといっぱい血をつけたほうがいいね。海苔じゃないよ!」とツッコミつつ、気を取り直しOSTに関して「ドラマで自分が作った曲を歌ったりしながら演技するって、普通ではできないことですね。でも、今はそれに慣れてきて、台本を読んで、“あっ、これはこのメロディーだな”って感じたものを作らないと眠れない、みたいな欲が出てきちゃって。そんな感じで生きている“海苔”のミヌでした」とユーモアの効いたコメントをするも、再び蒸し返し、「さっき僕、始まるとき、“よしいくぞ、バンパイアだ!”と思って出てきたら、“海苔”って…。ちょっとコメディーになっちゃった」とイジけ始め、客席のあちこちから「かわいい~」「怒らないで」の声が。
ノ・ミヌのクルクル変わる表情に、患者も心をギュッとわしづかみにされ、またさらに距離感が縮まる。そして、「さっき確認したんですが、まだ無表情患者が各チームにいますね」と、ノ・ミヌが再びブロックごとに客席をあおったところで、ドラマ「最高の結婚」のOST「Crazy Love」を情感たっぷりに熱唱し、ファンをうっとりさせた。
VTRが流れ、際どい質問にイ・ミヌとして、ICONとしてインタビューを受ける姿が映し出され、そのギャップ
で患者たちを楽しませた後、患者たちの指摘をしっかり聞き入れ、口元の血のりの量を増やして、再びステージに登場したノ・ミヌ(笑)。
カラオケでよく歌う好きな曲だというTUBEの「きっとどこかで」と、韓国でリメークされたら主人公を演じてみたいと思っているという佐藤健主演の映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」の劇中歌「サヨナラの準備は、もうできていた」の日本語曲を続けて歌い、ファンを楽しませた。
さらに、ファンを喜ばせるドキドキの演出が続く。ステージを後にし、着替えに向かうノ・ミヌをカメラが追い掛け、着替えを生中継。はだけたシャツから、鍛えられた胸板がチラリと見えると、黄色い歓声が一段と大きくなった。
そして、ビデオレターにJYJのジェジュンが登場し、「どうも皆さん、ジェジュンです。ライブ楽しんでいますか? ICON、ライブおめでとう!」とライブ開催を祝い、「今回のコンセプトはセクシーで、エロエロな感じのコンサートだと聞きました。セクシーでカッコいい、エロエロなICONの姿を思う存分楽しんでください。そして、ICONの音楽の世界にハマってノリノリで楽しんでください! 僕も日本に見に行きたかったんですけど、スケジュールの関係で行けませんでした。また今度ライブがあったら、僕もぜひ見に行きたいと思っています。ICONのカッコいいライブにハマってください。スタート!」という合図で、後半戦がスタート。
客席中央の通路に設置された高台に、白のタンクトップ姿に着替え、ギターを手にしたノ・ミヌが現れると、客席からは悲鳴に似た大歓声が。その大歓声を口に人差し指を当て、「しーっ!」としずめさせると、見事なギターソロを披露。静寂に包まれる中、パワフルなスラップ奏法でギターをかき鳴らし、激しいサウンドで会場を圧倒した。
「声が小さい。もっともっと!」「ジャンプジャンプ!」と患者たちをあおり、「I・C・O・N!」のコールアンドレスポンスで、会場の熱気は最高潮に。
患者の好きな曲だという「BABY」をセクシーに歌い上げ、患者たちを熱狂させると、「昼のライブで、テンションが思ったより、(客席から「いいでしょ!」の声)うん、いいよ。その話がしたかった。イェーイ!」と呼び掛け、患者たちも「イェーイ!」と返すと、「すごいね~、ハイテンションじゃん!」と弾けまくる患者たちにノ・ミヌもご機嫌。
「今回の曲は12月の最後のライブだから、みんなに聴かせたかった曲を準備した」というノ・ミヌは、「Can't Take My Eyes Off You(君の瞳に恋してる)」などで客席をノリノリに盛り上げたり、床に寝転んでゆっくり回転しながら、キュートなポーズやセクシーポーズで患者たちを挑発したり、最後まで目の離せない演出で、患者たちをメロメロにした。
一旦退場し、ライブTシャツに着替え、再び勢いよく登場したノ・ミヌ。「メリークリスマス!」と叫ぶと、客席に銀テープが舞い散り、ラストは「Rock Star」。会場が一体となり、みんなでジャンプしたり、ノ・ミヌが笛を吹いて、患者たちの歓声をあおったり、激熱のままライブは幕を閉じた。
ノ・ミヌが客席に向かって何度も投げキスをし、手を振りながらステージを後にすると、前回のZEPPツアーの秘話を収めたVTRが流れ、「また春に会いましょう」というメッセージで締めくくられた。
ライブ終了後には、握手会も行われ、一足早い最高のクリスマスプレゼントを届けてくれたノ・ミヌ。来年放送される新作ドラマ「私の残念な彼氏」で、“星の王子さま”のような主人公を演じることが決定し、また新たな姿で、患者たちを癒してくれることだろう。多彩な才能を持つノ・ミヌ、そしてICONのますますの活躍に期待がふくらむ。
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)
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写真提供:キッス・エンタテインメント